クラブメッドの中国第1号店が黒龍江省の亜布力にできて1年。初めて見に行ってきました。

私自身、クラブメッドのあのみんなで騒ぐノリはあまり得意ではないので今まで世界中どこも行ったことがありませんでした。

ただ、こっちのまともな観光目的地が、人の後ろ頭(あるいは山登りなら尻)を見るだけの混雑といんちき土産+馬鹿高いことから、すっかり嫌気がさしており、旅行意欲がすっかりなえていたので、気分転換。

それを考えるといわゆるふつうのリゾートって、確かにない。

それに、あのいつもの服務員の態度がどうクラブメッドカラーを演出できるのかもちょっと意地悪に疑問を持ってました。

夜行列車で早朝到着して、夕方の列車で抜ける週末2泊2日で、駆け足ですが見てきました。

スキー場自体は、ゴンドラ1本の5コース。

中国随一といわれており期待しましたが、肝心の国際アルペンコースは別になっていて、どうも政府の管理らしい。つまり、スキー場はしょぼい。ほかを知らないのでなんともいえませんが、名前聞けばみんな知ってるところに建っているのと比べると見劣りするのでは?

スタッフは国際色ゆたか。北海道のサホロから異動になった人が3分の1くらい混じってそうです。こちらでこういう普通の笑顔を見るのはなかなかないのでちょっとほっとします。日本語はなせるスタッフもたくさんいます。

価格はクラブメッドプライスで、ピーク時には一番安い部屋で3100元/泊。なのに、規模は馬鹿でかい。

これをこの値段でうめることができるのなら、すさまじいものがあります。

オールインクルーシブの朝、昼、晩飯。フレッシュオレンジジュースがないのが?です。ブッフェの朝食のレベルを言えば、中国の普通のローカルホテルよりはマシだが、五つ星国際ホテルクラスよりは見劣りします。まあ、昼も晩も似た様なもので、ちょっと期待はずれ。

元々あったと思われる陽光というホテルとの合弁だか一部を買い取ったのだか、それに上海の販売会社のどうも3社が並存しているようです。

販売窓口会社は、最悪。売り方えぐいです。国際ブランドリゾートだぞ、キリッ、てなどや顔の対応はこれまでにもお伝えしたとおりです。

陽光は、これはスタッフも一部そちらから来てる雰囲気で、元々クラブメッドから移動してきた皆さんとは雰囲気、対応が違い、モザイクを形成しています。つまりチャイナクオリティ対応。はぁ~。

クラブメッド派遣の皆さんががんばって何とかクオリティをキープしてる感じでしょうか。総じてこの国以外だったら許せない部分も多いのですが、駐在地から汽車で一晩でいけるんならまあよしとするか、というのが感想。

非日常という意味では、確かにほかにないものを提供してくれています。

価格設定ですが、北大湖の宿泊施設が1000元以上取るらしいことを考えると、飯、リフト2日込みの約2000元は、まあまあ許せる範囲なのかもしれません。ただ、それなら日本に帰って、志賀高原でも行くぜ、ってかんじでしょうか。

こちらの村長さん(っていうらしいですね、クラブメッドでは)にお話を伺うと、5年以内に5~10店出店、次は桂林だそうです。中国のへぼ観光地の混雑と、でもブランド観光地に行きたい金持ち中国人には馬鹿受けする可能性なくはないかも。ほかにないから。需給のバランスを考えると、このタイミングでの突っ込み、恐れ入ります。


ただ、日本語のサイトでは、このリゾート出てきません。国際的に売る気はないし、オファーできるクオリティではないと認識してるのかな?パーフェクトを求める日本人には無理なローカル戦略。その柔軟性がうらやましいです。10年後には、隣の国際コースも併合してから世界的に売り出すとか。


いずれにしても、普通の週末でこれだけの人が、それもスキーをしない人が多く混じっているのにおどろきます。それをさらに10店舗。日本チームもがんばって稼いで欲しいですね。