今日、中国に帰ってきました。CAの夜19時便でまずは北京まで。

電車の運行状況がわからないので、通常より1時間あまり早めに出発。

日暮里駅でスカイライナーを待ちます。1545発が1610発。千葉の余震のため停まったので遅れたそう。

しかし、待っている客から、何で遅れてんの、どうなってんの、と中国語で叫ぶ声が。列車に乗り込んでみると半分が中国人。

幸い、スカイライナーはその160キロの性能を存分に生かして16時50分ごろ成田第1ターミナル着。いつも1時間前ぎりぎりの私が2時間前についてしまいました。

空港のチェックインカウンターに行くと、中国国際航空を扱うFカウンター、すさまじい列で、中央コンコース付近まで延びてます。表示を見るとほかにもあるらしいので見に行ってみましたが、散々探したけど無くて、結局その並びに並びます。

道中、中国大使館が手書きで臨時出張所らしいものを出してました。こちらも反対側に50メートル以上とおもわれる長蛇の列。それに引き換えほかのカウンターはほとんど人がいません。

私の後ろに並んでいるのが、中国人のお母さんと、日本で生まれた小2の娘の組み合わせ。

聞く気はなかったけど会話が聞こえてきます。

3年ぐらい向こうにいよう

いやだよ、友達と会えなくなるし

3年たって帰ってくればまた同じ小学校には入れるよ

だっていや。

なら1年、でもやっぱり2年は

、、、お母さん強硬です。

中国語練習しなきゃ、(何語かしゃべらせます)

しばらくしておばあちゃんから電話。すぐ帰ってくるんだよね、とか話してる模様。すっかり国外退避モードのお母さんと、こりゃ近々もめるな。ここでも地震で家族が破壊されそうです。

そのほかの人たちに目を転じると、あのsarsの時ですらマスクをしなかった人々が7割くらいマスクしてます。おっ、すごいのは子供に花粉めがね掛けさせてる。すっかり放射線回避モードです。

ようやくあと3人で私の番。

お一人でチケットもってらっしゃる方、との順番案内係りからの声。みんなチケット持ってないのにカウンターでネゴっている模様。すっかり中国状態です。

カウンターの人に聞いてみると、再入国手続きもせずにチケットも持たずに来る人が多くて対応が大変とか。こんなの初めてです、と疲れ顔。早めにきといてよかった。予約持ってても、こねのある人が優先になる可能性高く、適当な理由つけて断られかねません。案の定、案内された自動チェックイン機でははじかれました。おお、やばかった。とりあえず搭乗券ゲット。一安心です。

出国手続きも中国人ばっかり。並びがぐちゃぐちゃです。ようやく搭乗口に行くと、出発40分前。乗れないことを恐れてか、まだ搭乗案内前からほぼすべての人が搭乗口に並んでいます。反対側の搭乗口まで列ができてます。これまた壮観。

乗り込んでみると、定刻どころか1時間過ぎても動きません。お客様をお待ちしてるそう。ありえない、、、、普通荷物降ろされます。きっと強いコネがあり遅れても怖くない人のせいか(中国国内線ではしょっちゅう)、あるいは、CAが国外退避を全力でサポートしたと自慢するためか、いずれにしても異常です。

1時間20分遅れでようやく出発。

機内でいつもの環球時報をみてみると、あおってるあおってる。日本および欧米のメディアがいったことをつなぎ合わせて危機をあおってたり、日本は平静といわれているがいつまで辛抱できるか、物がすでにこんなに欠乏していて影ではパニックが忍び寄っている、世界中の人が日本を見限って日本をあとにしているといった論調です。

幸い到着後、飛行機洗浄のためまたされたり、個々人をエアカーテン室に送ったりはされませんでしたが、あと1週間くらいするとそうなりそうないきおいです。

それにしても、我先に逃げ出す、政府発表を信じない、人づての情報で動く国民性が遺憾なく発揮されたと揶揄するのは簡単ですが、それがかれらの処世術、生存法ですからなんともコメントのしようがありません。最近の政府東電のいい加減さを見ていると、中国だけでなく欧米からも見放されそうでくやしいです。しっかりせえよ、日本政府!!