引き続き上海にいます。
このところ休みが無かったので、昨日は一日睡眠。こんなに寝たのは10年ぶり?
でも、夕方からは上海在住の香港人の友達と、昔馴染みの四川料理屋に行く約束だったので、3時ごろ起床。
5時に彼のオフィスの約束だったので、まずは腹減らしのためユニクロの旗艦店まで歩いてみよう。
今泊まっているホテルは南京東路の漢庭なので、地下鉄で2駅分を歩くことになります。様子が変わったところをチェックしながら、上海の変化を楽しみます。40分ほどしてユニクロに到着。入場規制ですごい行列です。あきらめてそのまま南京路を西に歩き続けます。常熟路の交差点で常熟公寓に目が行きました。クラシックマンションなんですが、それこそ、同潤会風でおしゃれ!に見えました。昔の周りの雰囲気なら埋もれてるけど、今やそんなのがおしゃれに見えるようになったんですね。
南京路から少し来たに外れてとにかく西へ歩きながら、こちらの変化の大きさにも驚かされました。
そうこうするうち17時30分、ちと遅れたものの彼のオフィス着。
早速彼の車で、レストランへ。道路に出ると、ドカン、と大きな音。電チャリにぶつけられました。マナーはまだまだですね。降りてみて大丈夫、ということで発進しましたが、ホントに大丈夫だったのかなあ?
中環路を南に走り目的のレストランへ。さすがに都市計画がとんとんと進む国だけあって、すごく便利です。以前の虹許路のその前まで知ってる者にとっては隔世の感。すべて立体交差でさらさら流れています。
18時前に到着。もともと、彼が一番最初上海に来たとき住んでたマンションのそばにあった小さな店でしたが、さらに郊外に移転して営業中。わたしは移転してからいったことがありませんでした。回りは落ち着いた住宅地。店もその周りもすっかりきれいになっています。
大将いるの、と聞いてみると、いないよ、とのことだったので、友人と差しではじめます。(といっても、彼は運転しなきゃならないので、スプライト)
ここにきたら絶対食べる料理をオーダー。過橋魚片(四川料理でよくある水煮魚に似てるが、魚に下ごしらえがしてあり、味はこちらが上)、干遍土豆糸(普通のしっとりしたジャガイモの細切り炒めじゃなく、揚げたてカラムーチョ状態でぱりぱり。ビールに最適)、四味蹄ぱん(豚の骨付き腿の醤油煮に、四川風のたれ3種類をつけて食べる)ははずせません。というのも、ほかではこの味にめぐり合えないため。ほかにピーマンの焼きびたしと、夫妻肺片をオーダーし、あらかじめ頼んでキンキンに冷やしておいてもらったビールでスタート。
しばらくすると、おっ、大将が店に入ってきました。久しぶり!おおおお、久しぶり、とお互い笑顔がはじけます。大将もわれわれのテーブルにジョイン。冷たいビールは腹を壊すのでと、常温のを注いで、乾杯!
聞けば移転して8年目だとか。そんなになるの???ということは8年ぶり。
まずは相変わらず繁盛しているのでそのあたりから話が始まりました。もともと5万元持って17年前に四川の故郷から上海に来たんだそうで、それがいまや、自前の2フロアある店と、マンションを4戸。そのうち1戸を売ってすでにすべての資金は回収済み。8年前に移転したころの値段の5倍になってるわけですね。すげー。悠々自適の53歳。息子は24歳だそうで上海人の彼女がいて、店を継ぐ気になってるんだとか。結構なことです。
だからもうしばらくしたら田舎に引っ込む、というあたりから四川の話になり、自宅のそばで取れるおいしい野菜を日本に売れないか、という話題に。なんでも無農薬で、腰の高さくらいにまでなる野菜だそう。茎を薄切りにして牛肉といためると最高だとか。介蘭?ブロッコリー?そんな類かと思い聞いてみましたが、周囲50キロでしか取れない地野菜で、旧正月開けの春の野菜なんだそうです。
そんなにうまいのなら店で出せば?
いやいや、空輸代がかかる。
じゃあ、日本に京野菜という地野菜があって、都会の高級料亭で出す、というビジネスモデルがあるがそれは?
おもしろいかも。などと話が盛り上がります。すごく力説してるからよっぽどうまいんでしょう。季節になったら食わせてくれ、と約束。
また、2週間滞在しても食べきれないくらい、多くの種類の小吃があるそうで、俺が案内すればやすいはうまいはで絶対楽しいぞ、とのこと。ぜひいってみたいねえ、と友人と盛り上がり。
その後、国関係の話になり、おのおのの共通具合と報道のあり方などからちと堅い話をこちらの主張を通しつつ楽しく。その後鳩山話に。こちらでの報道はすごく同情的。基地移転をアメリカに拒否され、涙の退陣、かわいそう、という論調。そりゃそうだべ、馬鹿で扱いやすいもん、こちらのくににとっては。
ということで、もともと長年掛けて決まったことをちゃぶ台返しし、結局間際までろくなアクションも無く元に戻って反感を買ってることや、政治資金問題で母ちゃんから多額の金をもらってても知らんといった話をするとそれは国民を愚弄しているとすっかり立場が変わりました。報道規制って恐ろしい。
てなことであっという間の3時間あまり。さすがに皆疲れが見えたのでそろそろかなとお開き。
肝心の友人とはあまり話が出来ませんでしたが、久しぶりの美味と面白い話で納得の一夜でした。