=続き=

終業の鐘がなり、

友達とふざけながら別れの言葉を交わす。

仲の良かったちょいワルの友人らと僕は、一応クラスでは目立つ存在だった。

みんなが

「じゃーねー、ぶち」

と声をかけて出ていく。

部活や体育のとき、男子は教室、女子は更衣室で着替えるルールだったので

出ていく帰宅部や活動のない男子、女子達と絡みながら

視線は彼女、あい子ちゃんを探す



あれ?
いない…

もう出ていったようだ

忘れちゃったのかな


入り混じる不安と期待


中学生の僕には、今あるこの小さな世界が全て

明日のことや2年生や3年生

ましてや高校、大学将来に広がる世界など想像などしたこともない

僕にとっては今目の前のことが僕の全て

何かもに一喜一憂


とは言え、ささやかな期待に心踊らす自分もいたりする


バレンタインの日、なんの根拠も無いのに机の中に期待に胸踊らせている感覚に似てる。


いつの間にか、ささやかな期待が僕の心を支配していた。


いつものように着替え、布のバスケットシューズを肩にかけ、教室をでる。

僕の部活は1年生は布、2年生になって初めて皮のバスケットシューズを履けるルールになっていた。

廊下、体育館への渡り廊下を歩く間も目は彼女を探す。

彼女の姿を見ることはできなかったが、胸を支配しているささやかな期待が不安に勝る。


そして、シングルタスクの僕は


夕方、日が傾くまで部活に浸った。


=続く=


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