空は真っ青の快晴、車の窓を全開にして走る。気持ちがワクワクするくらい全快。実際一人で車でこれほど遠くまで来るのは初めてだった。ライブの時はいつも助手席に相方さんがいる。結構無言だったりするけどあいづちくらいはある。それがないので無言が瞑想みたいになる。ひたすら考え事。
香川県仲多度郡まんのう町。
そりゃもう山と畑の田舎。単純かも知れないが、となりのトトロの世界の感じを妄想してしまいます。
毎年お盆に家族は帰っているのだけど、ライブを入れたりして帰れていなかった。三年ぶりに来たのです。
小さい頃から何度も家族で行っているからなのか家が近くなるにつれてものすごく懐かしくなる。畑で何か燃やしている匂いが漂って来てじぃちゃんばぁちゃん家に来たって実感がものすごくわいて来るのです。
着いた17時頃は夕暮れ時。一番たまらない光景。
この時期の畑は麦が真っ黄色になっていて、夕焼けが畑一面を照らしてオレンジ色が広がり、空にはカラスの親子が飛んだりして、町内放送からは夕焼けこやけが流れるのです。
絵に書いた様な、まさに絵に書いた様な光景。
歳を重ねるごとにこの場所がたまらなく好きになっていくような気がします。


じぃちゃんばぁちゃんが笑顔で迎えてくれた。
焼肉を用意してくれた。焼肉屋で食べるよりうまい。しかし、たらふく食べて腹をへっこまそうとしてもへっこまないくらいぽんぽこりんになる。いつも、いっぱい食べや食べやと言って作ってくれて、いっぱい食べたら喜んでくれるから腹の限界を超えても食べてしまう。お酒も同じく飲む。次の日起きてもまだ消化しきれてないくらいです。
いろんな話をした。
今まで知らなかった事、じぃちゃんとばぁちゃんの出会い話とか父や母や僕や兄や弟の思い出話とか。とても新鮮で有意義でとても幸せな気持ちになった。
じぃちゃんは81歳、ばぁちゃんは77歳。正直、歳を聞いてびっくりした。僕の中では60代で止まっていた。だけどそれは歳はとっても全然変わらないからだ。すごく元気です。
21時になれば眠たくなった。時間の感覚が変わったみたいだ。夜は真っ暗。この日は雲っていて残念だったが星がものすごく綺麗なのだ。畑に住む蛙の合唱がものすごかった。そして時折、野良犬が吠えては蛙が鳴き止み、まるで蛙と野良犬のコンサート。そんなことを考えていたら眠ってしまっていた。
次の日の昼間、家から少し離れた場所にあるじぃちゃんばぁちゃんの畑に行った。これまた今まで行ったことがなくて初めて見た。その畑の裏には茶畑が広がっていた。こんな場所があったのかとびっくりしたがとても綺麗な光景で感動しました。
もう何回も行ったり会ったりしているのに初めて知ることがいっぱい。本当に幸せな気持ちになった。


ばぁちゃんと畑。じぃちゃんは昔から写真に写るのが断じて大嫌い。笑
不意に来たけども一人で来たことが心底本当によかった。じぃちゃんばぁちゃんもすごく喜んでくれた。
短い時間だったけど何か手伝おうと思ったりして来たのに結局お世話になりまくってしまった。
また絶対に行こうと思う。この場所が大好きだ。財産だ。
じぃちゃんばぁちゃんまだまだこれからも元気でね。
