読み終わってから時間が結構経ってしまいましたが、「義経」読み終わりました。


なんか、「義経」より「頼朝」って感じの内容でした。

司馬さんは、きっと義経に、あまり興味がなくて、きっと頼朝の方が理解しやすい人だったんじゃないかな、と思わせるような。


それに、やたらとオリジナルの設定がなされていて、違和感があったり。

木曽義仲といえば・・・の巴御前が出てこなくて、別の姫にうつつを抜かしたり。

静御前も出番が少ない。

義経と義仲が好色な設定のため、エロがちょいちょい挿まれるストーリー展開。

そしてラストあたりでは、急に物語がはしょられて、大事なことは語られず、あれよあれよと終わってしまう。


なんか、締め切りが近づいて強制終了させたか、司馬さん自身がもう興味がなくて、さっさと終わらせたかったのかな、ってな感じ・・・。



義経ファンからすると、ちょっとなぁ・・・いただけないなぁ~という感じの本でした。

これ読んで、義経のイメージが、この本の「義経」になってしまう人もいるんじゃなかろうか?

だとしたら、罪作りな本だと思うわぁ。

まぁ、本当の義経の姿は、実際はわからないわけだけどね。



なまじ、司馬さんの本って読みやすいから、それなりにさくさくと読んでしまった。



私が日本の偉人で、惹かれている人は、卑弥呼とこの義経なのです、なぜか。

どちらも、子供の頃に読んだ歴史漫画の影響なのかなぁと思っています。


それと、どちらも奈良に縁のある人だから、かな?(意識はしてないけど)

私の先祖のルーツが、奈良方面のようなので。


ただ、卑弥呼は、実際奈良の人かどうかわからないし(九州説もあるし)、義経にいたっては、最期の逃避行で静御前との別れをしたのが奈良の吉野山というだけで、義経自身は、奈良より京都や奥州に縁深いんだよね、本当は。


また奥州も行ってみたいと思う。