イギリス人の天文学者と話す機会がありました。
まだ30代の気鋭の天文学者です。サセックス大学で研究を続け、ESAでも宇宙望遠鏡のことに携わっています。彼に今話題のBig Ripを訊いてみたいと思いました。

昔、池内了氏の市民講座を受講したことがありました。テーマは、「ビッグバンとインフレーション宇宙」彼は宇宙論が専門ですが、文学にも造詣が深く、池内紀氏の弟でもあります。お二人とも好きで、著述は大体読ませて頂いています。
彼の話の段階では、宇宙は膨張を続けるか、銀河同士の重力でビッグバンの状態に戻って行くかどちらかと言う段階で、脈動宇宙論が主流でした。銀河同士が近づいて来て、全宇宙が一つの塊になって終わるということでした。Big Crunchです。



最近の観測では、宇宙の膨張はむしろ加速されていることが分かってきました。理由を考えると、暗黒物質、暗黒エネルギー、ダークマターとダークエネルギーの存在が。全宇宙の質量の大半がダークマターらしいのは今までは考えられなかったことです。目に見えない物で宇宙は満たされているということです。空間が膨張すると、そこに物質が、エネルギーが発生する。無から生じるということになりますね。そういうことを現役の学者に直接訊いてみたかったのです。

彼ははっきりとしたことは言わず、まだまだ仮定の話が多いので、色々な概念があるということしか言いませんでした。素人と違って、確定しないことを面白おかしく話すということはないようです。

彼の論文を時々ネットで読む事がありますが、数式が出て来るともうお手上げ。
今回の話も話題の内容もそうだけど、英語というのも理解を妨げたことだったのかも。

でも、壮大なスケールのことを考えることは楽しいものです。
宇宙が終わると言っても、数百億年も先の話だから、実際には心配する事はないのですが、真理を知りたいという欲望は人間にだけ与えられた楽しみなのだと思います。

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