『横浜に移籍する事になった』




久しぶりに電話がかかってきて

食事に誘ってきたかと思えば

全然違うことが聞こえてきた。



「そう…なんですか…」


『うん』


「いつ…横浜に行くんですか?」


『来週…かな

荷物が多くて大変なんだけど…

ハセに手伝ってほしくて電話した』


「…」


『今 忙しいのならいいよ』


「いや 行きます」



あなたは全部分かってるのに

こうやって言ってくる。


俺が絶対来るって分かってるのに…

そうじゃなくても”移籍”のことなんて出されたら

絶対行くに決まってる。



『外 雨降ってるけど…』


「車飛ばして行くんで大丈夫ですよ

5分で行くんで待っててください」




言ってからスグ切った。


携帯と財布と車の鍵を持って傘を持たずに車に向かう。

濡れて行くとあなたは嫌な顔をするんだけども



今日は仕方ない…

今日は あなたの所為でもあるんだから



――――――――――――――――――――――――――――

続く(笑)

エスエスでもないような…

ちゅうかなくなりそうな(´∀`;)

ついでにエリョも入れる予定なんで☆

最近エリョやや慣れてきたよ!

無駄な勉強してるよ!

いきなり1710かよ!っていう…

うぅ…予定では雄チャンと絡ませるはずやったんのに…




こんな天気のいい日は
あなたと手をつないで どこかへ行きたいのに
あなたは仕事で疲れてるから


“今日はふとん日和”


って気持ちよさそうに また寝る体制
ふとんと仲がよくて 嫉妬しちゃうよ…

休みの日は
かまってくれないと 許さないんだから







「けーたくんけーたくんけーたくん 起きて朝だよ!!」

「う゛~…ん」



窓にかかってるカーテンを開け 光が差し込んだのがわかると
ケータくんはますます布団にもぐりこんでしまった



「今日はすっごい天気いいよ!どっか行こうよー」


「…たつや うるさい… もうちょっと寝さして…」

「うる!; …休みの日は俺と遊んでくれるんじゃないの?」



そういやそんな約束もしてたな; とタツヤとの約束を思い出す
寝たふりをしたままその場を回避しようと思っても
布団の上からのタツヤの視線が痛い




(そうだ)

少しの沈黙が続いた後 何か思いついた啓太が口を開いた





「んー・・・ じゃぁタツヤが おはようのキス
 してくれたら起きるよ?」





「…はぁ!?」

(こいつ… 起きてんのに寝ぼけてんのか?)





自分からイタズラ半分でキスしたり
向こうからキスしてきたり

そういうのはよくあることだけど

“キスして”

というのは そんなにない
いつも照れくさくて誤魔化して 結局向こうからされるのだけども
今日はそういうワケにはいかないようだ





「も もう  お 起きてんじゃん !」

「体が起きてないのー だからタツヤの愛で起こして?」

「臭っ!」

「…どーでもいいけど
 してくれないんなら 俺このままだけど?」



それでもいいの? なんて目で訴えてくる
その目が何を考えてるかイヤでもわかるのだけど

ここで引いたら負けて(?)しまう!




「わ わかったよ… したらいーんでしょ!」

「そ? じゃぁ はい どーぞ」

「…」





 ちゅ





「こ これで いいで/// うわ ぁ!」



一瞬のキスをして 離れた瞬間
腕をつかまれ布団の中に引きずりこまれた
目を開けると 目の前にはケータくんのアップが



「あー 抱き心地サイコー…」

「お 俺は 抱きまくらじゃなーい!!!
 それにキスしてあげたじゃん!! 起きるよ!!!」

「俺はこのままでいーよー…」

「ちょっ 約束と 違うじゃ ん!
 俺はけーたくんと遊びに行きた うむ?!

 んーんーんー!!!///」



コレは“黙れ”のキス



「…っは …これでも行きたい?」

「~~~っ///  朝から 盛んなーーー!!!」



バシィィィ!!!!



「た たつや?!」




ケータくんの右頬には真っ赤なもみじが
叩いた後 すばやく布団から出ると寝室を出て行く




「もう知らない! 布団といちゃいちゃしてれば?!」

「はぁ?! ちょ ま って!」





 バタン





「はぁ…;
 …そのうち 戻ってくるか…;」





ケータくんは どうせすぐ戻ってくると思ってるけど
今日はすぐになんか 戻ってあげない

でも きっと

俺の方が寂しくて すぐに戻ってしまうんだろうな
少しの間でいいから俺が居ないと寂しいと思って欲しい





休みの日は
かまってくれないと 許さないんだから

とか思ってても 布団の中で寝てるあなたを見ると
きっと許してしまうのだろう




どうせなら 晴れ じゃなくて 雨 になればいいのに
だったら外に行こうとは思わない







明日は雨になりますよーに

あと少ししかない休日に雨が降るのを祈る





 * E N D *