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Dear Diary

日々の事

再婚までは早かったと思う。

 

実家に避難してから約1か月後には一人暮らしをする家を探し始め、

その2~3週間後には物件を決めて、引っ越しを完了させた。

母は、「そんなに急がないでもいいじゃない。」と言って、もっと居ればいい、

と言ってくれていたけど、

早く普通の生活に戻さないと。と気が張っていたと思う。

実家に居れば甘えるし、「普通」に戻るのが難しくなることが怖かったから。

 

今は民法が改正されたが、女性は離婚後半年は再婚が出来ない、

と決められていた。

私は、離婚して半年経った日の朝を今でも鮮明に覚えている。

とっくに心はすっきりしていて、新しい生活も基盤に乗り楽しんでいて、

未来は明るい!と思っている。と、思っていたのに。

その日の朝、心の底からすっきりした感覚を、あの日の朝の空気を、

鮮明に覚えている。

仲のいい友達に連絡をして、夜、私たちの好きなお店でお祝いしてもらった

とても気分が良かった。

やっと、私の結婚生活がオフィシャリーに終わった。と思った。

 

ちょうどその頃、以前勤めていた会社のとあるパーティーがあった。

大勢集まる機会があり、たくさんの人に再会した。

 

当時私は34歳。

 

会う人会う人、ほとんど全員が「結婚した?子供は?」と質問してきた。

そのたびに、「したけど、離婚した!」と返す、という会話が続いた。

みんな笑って、みんな「大丈夫!まだ若い!」とか、

「大丈夫!バツなんて何でもない!」と、明るくしてくれた。

このノリ、好きだったな、と思い出して少し泣けた。

 (若かりし頃付き合った彼も来ていて、同じ会話をしたけど、

当時からバツイチだった彼は、「どうした?!大丈夫?!なんで?!」

と矢継ぎ早に質問を浴びせてきたけど、私が言葉を発する前に、「色々あるよね。」と何故か二人で爆笑した。)

 

その時の大勢の内の一人が今の夫だ。

 

人生いつ何があるかわからない。