ベッドに寝たきりの長生きはあまり幸せそうではない。祖父がとても長かったし、父は1年半。
ただ、ツレアイには覚悟を決める時間をくれるという意味では良かったと思う。
母が壊れずにごくごく普通にしていられるのは、父がまだ病院にいるかのような錯覚を起こすことができるからだ。
私ですらそう。実家に戻っても父がいないが、病院にいるかのような感覚になっている。
死を受けとめることと喪失感はまた別。
病院というワンクッションのおかげで
たぶん普通に暮らしていける。
現在、離れた母の暮らしは毎日一本の電話で推し測っている。5分から10分の会話はおそらく脳の活性化には役立つし、毎日の彼女の状況を把握するのにもちょうどよい。
あ~ソフトバンクさん、ありがとう。おそらく月数万円になっていたはずだ。
祖父に関して長生きの理由はわかる。
両親が祖父の口腔内もケアしていたからだ。
当時の病院はそんなことはしていなかった。でもトロトロに煮詰めた食事を持参し食べさせ、最後は歯磨き。ガーゼで拭くカタチだったように思う。
ただ、今回はコロナ禍で何も父には出来なかった。会うことすら。
やっぱりね、人はいつ死ぬかわからないのだから、伝えるべき言葉はさっさと伝えるべきなんだ。