先日、馬場のゲストハウスに泊まった。
オーナーのSは10年前にインドで知り合って以来の友人だ。
調子はどう?と聞くと「まいったよ」と言う。
まあ彼はもぐりというか、無認可で、人助けと自分の楽しみのためにマンションの3部屋を借り二段ベッドをいくつか置いてゲストハウスを始めた。一泊1500円足らずの破格な料金。ネットを見て外人、日本人にかかわらずバックパッカーのつわものどもが集まってくる。東京で仕事がしたいけど、部屋を借りる資金がない、とか親とけんかして出てきてしばらくいる、とかまあいろいろな人が一晩とか、半年とか宿っている場所だ。
そこが最近保健所の立ち入り検査の対象となる。
保健所の人が言うには「ある人から連絡を受けまして・・・」
まあ、タレコミである。
誰が、何のために?
確かにそれほどきれいとはいえないが、その安さと立地条件は魅力だし、たくさんの人がその恩恵に預かっている。いったい何が気に食わなくって・・・?
Sはなかばボランティアの意味でそこを運営しているので、利益はほとんどないのも大体見てわかるだろうに。
が、そのタレコミのおかげで、現在、ゲストハウスはクローズかも、という危機に陥っている。
わざわざ保健所まで行ってタレコミをする人の気が知れない。何かいやな思いでもしたんだろうか。
何のためにするんだろう。
そういう人は、社会的にまじめでシステムに従順に生活し、社会保険も収め、意味のある仕事をしている、人生充実した人なんだろうか。絶対その辺のパッカーだと思うんだけど・・・。
まあいつかは手入れが入るとしたって、それはオーナーの責任なのだが、彼の仕事やその部屋の存在の価値をすべて無にしてしまう意味はどこにあるんだろう。
なんだかいやになってきた。
もうこのへんでやめておこう。