こちらの対談記事に、山寺宏一さんのお名前が。

 

 

川原繫人さん

>ついに待望のゴスペラーズ北山陽一さんとの対談が公開されました!

>音声学と歌について熱く語り合っています。自分で言うのも何ですが、本当に読んでいて楽しい対談です。ぜひ、みなさまもどうぞ♪
1月20日から3回に渡って毎日お送りする予定です!

 

 

あさひてらす 朝日出版社ウェブマガジン

音声学とうた ゴスペラーズ北山陽一さん×川原繁人さん対談(前編)

>北山陽一さん(以下:北山) 川原先生のことは多分、ツイッターか何かで知って、偶然にも慶應の先生だったので(北山さんは現在SFCの大学院生)、授業を受けさせてもらったら、歌手の自分にとって想像を超える知識が得られたので、これはまずいおもしろすぎるぞと思って(笑)。以来、授業の外でも意見交換などさせてもらっています。
>川原繁人さん(以下:川原) こちらこそ北山さんから沢山のことを学ばせて頂いています。北山さんのご紹介で、声優の山寺宏一さんを授業のゲスト講師にお招きすることも実現しました。その授業の中で、山寺さんの演じ分けを音声学的に分析させてもらったんですよね。例えば「チーズ」の声を出しているときには、声の高さが何ヘルツになっているとか、「カバお」の声の時は声帯が緩んで、舌が後ろに下がりつつ顎が開いているとか、「銭形警部」の声を出しているときには、喉頭のここが閉まってここの部分が震えているとか。山寺さんの演じ分けのすごさは世間のみなさんもご存じのところだとは思いますが、音声学的な観点から分析してみると、声帯・顎・口蓋帆こうがいはんなどありとあらゆる器官を操って、さらには呼気量・話速・リズムもコントロールして役を演じていることがわかりました。音声学者として非常に貴重な体験をさせて頂きました。

 

 

川原繁人さん

>北山さんと山寺さんから学んだすっごく大事なことがあって、それは芸能界の最前線でやっているお二人がまだボイトレにも通って、自分の歌を高めようとしている姿勢そのものなんですよね。
だから、研究者も勉強を止めちゃダメなんですよね。生き様とかいうと大げさかもしれないけど、でも割とマジで。

 

長塚全さん

>>山寺宏一さんが演じる色々な声分析をさせて頂いて、音や演技への探求心、情熱の思いの強さ、それは脳をフル活用した実際の発声器官のフルトレーニングに繋がっていると思いました。驚くべき発声器官の巧みさはこの止まない情熱から来ていると慶應の授業にてお話させて頂き感じました。

 

 

川原繁人さん 2021年12月25日

>声優のレジェンド山寺宏一さんのチーズの声を音響分析したら、オペラ歌並みの声の高さでびびった。まじでびびった。

 

 

言語学者・音声学者である川原さんと、ゴスペラーズの北山さんの対談。

12月に、上記の「山寺宏一さんのチーズの声を音響分析したら、オペラ歌並みの声の高さでびびった」ツイートは拝見していましたが、山寺さんもゲスト講師として先生の講義に参加されていたようですね。すごい。

 

大学時代、言語学の授業を受けたことがあります。レポートの為に音声学の本を借りたのですが、難しくて。とても科学的な分野のように感じました。

 

「音声学的な観点から分析してみると、声帯・顎・口蓋帆こうがいはんなどありとあらゆる器官を操って、さらには呼気量・話速・リズムもコントロールして役を演じていることがわかりました」

 

山寺さんの緻密な演じ分けについての科学的な分析。

「高めようとしている姿勢」「情熱」「探求心」というワードも興味深いです。

 

以前山寺さんの鳩の声真似の精巧さについて、テレビ番組でもとりあげられていましたが

 

今回の山寺さんについての授業内容も、何らかの媒体で詳しく知る機会があれば、ファンとして嬉しく思います。