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「仕事人」というトピックスに山寺さんの記事が。


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【仕事人】七色の声を持つ声優・山寺宏一さん(48) 

人間以外になれる醍醐味


http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090823/trd0908230800001-n1.htm


http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090823/trd0908230800001-n2.htm


「七色の声を持つ男」と呼ばれる。巧みな話術や演技力で俳優やタレント業などでも活躍。その声は今や声優の枠にとどまらない。

 「ドラマや映画の仕事は楽しいけれど緊張して具合が悪くなっちゃうぐらい。声の仕事に戻ってくるとほっとする」
 

 吹き替えや声あてでは台本を受け取ると、キャラクターを想像する。どんな声質、設定ならば役を演じ切れるのか。「一言で言えば、その声でキャラクターの喜怒哀楽すべてを表現できるかにつきる」

 第一印象を大切にしながら、役に感情移入していく。経験が教えてくれることも多い。

 「チンピラAの役をとんでもない声でもできる。けれど、お母さんが死んだ場合、その声で泣くところまで表現できるのか。無理なくキャラの表情に合った声でなければその声は使えないと思うから」

 数々のアニメやディズニー作品。吹き替えでもブラッド・ピットやエディ・マーフィーら多くの俳優の声を演じてきた。今夏公開のCGアニメ映画「アイス・エイジ3」では、俳優の竹中直人や爆笑問題の太田光と共演。パンフレットに肩を並べる。


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小さいころから物まねが得意だった。

 「音に対してだけはなぜか強いこだわりをもっていたんです。こつこつ努力することは苦手なのにね」

 人見知りで内弁慶な性格だった。犬、猫、ハト、カエル-。生活の中にあふれる音をまねて遊び、得意げに家族の前で披露した。物まねは、内気な少年を友人の輪の中へ連れ出してくれた。周りが笑ってくれるのがただうれしかった。

 大学では落語研究会に入った。「落語でいろいろなキャラクターを演じて物まねが得意で。この2つの要素を足して将来を考えた。物まね芸人になりたいけれど自分では難しいかなと。それなら俳優やアナウンサーか」

 卒業後、俳優養成所に通い事務所に所属。俳優として日の当たらない日々が続いた。来るのは企業用ビデオの仕事やせりふのない役ばかり。悔しい思いもした。飲み会の席で物まねを続けていると、知人がある大物プロデューサーを紹介してくれた。

 「『声優さん? テレビに出る顔じゃねえよこいつは』と言われて『ですよねー』と答えた。いつか見てろよという思いが3割。悔しいけれどしようがないなという気持ちの方が強かった」

 転機はその後すぐにやってきた。36歳でテレビ東京の子供向けバラエティー番組「おはスタ」の司会の座を射止め、子供たちを中心にブレーク。声優一本だった仕事は大きく広がっていった。

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多様な仕事をこなす中で失敗もある。慌ただしく収録が続いた日だった。叫ぶせりふの多い洋画の吹き替えを終え、ナレーションの仕事場に向かった。つやのある声が求められているのにのどはガラガラ。声が出ない。

 「大事な仕事なのに『今日はできませんね。スタジオ代がかかったので事務所と折半して払ってください』と言われてしまい、ああ、プロ失格だなと…」

 「ベテラン」と呼ぶと「まだまだ。まだまだ若手です」と即座に否定した。「受ける仕事に関しては、1ミリでもいいから期待以上の成果を残したい。すべての仕事でそう思う」。音への探求心やサービス精神は今も変わらない。

 携帯のバイブ音やエレベーターガールの声。取材中にも突然、物まねを始めて周囲が噴き出す。ちゃめっ気たっぷりにこう続けた。

 「声優の醍醐味(だいごみ)は二枚目、三枚目どころか人間じゃないものにもなれる。子供たちには『楽しいことって世の中にたくさんあるんだ』って分かってもらいたい。一つでも夢中になるものを手助けできればいいな」
(中村真由子)


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インタビュー記事、写真もたくさんあってうれしいです。

(「拡大」クリックで大きくなります。)


>「一言で言えば、その声でキャラクターの喜怒哀楽すべてを表現できるかにつきる」

>「受ける仕事に関しては、1ミリでもいいから期待以上の成果を残したい。すべての仕事でそう思う」


山寺さんの仕事に対しての真剣さが分かる言葉。

インタビューでこういう山寺さんの真摯な発言を見る度にドキッとします。



ちなみにこの記事、

「最新の話題」という欄の見出しでは

「ブラピやドナルドに”変身”する男」

とありました^^。