ヒストリーチャンネルで以前放送された

「アテレコ~テレビの黄金時代を創った『吹き替え』50年~」という番組。

録画してもらっていたのを見ました。(ご主人様録画ありがとうございます!)


多くの超ベテラン声優さんに混じって

山寺宏一さんの紹介&アフレコシーン&インタビューもありました♪

ヒストリーチャンネル

「アテレコ~テレビの黄金時代を創った『吹き替え』50年~」↓

http://www.historychannel.co.jp/original/contents.html #



http://www.historychannel.co.jp/cgi-bin/time_t/epg370_title_list.cgi?title_year_date=20070401&title_time=170000&year=2007&month=4


番組はアテレコ黎明期から最近の状況までが時系列に進む構成。

関係者や声優の皆さんのインタビューは興味深いお話ばかりでした。


山寺宏一さんの登場は中盤過ぎた辺りから。

ナレーションはベテランの大平透さん(!)でした。


ナレ「次の時代を担う若手声優もどんどん育ってきています。

中でもナンバーワンはこちらの七色の声の持ち主・・・」


ここでシュレックやスピードの吹替え版映像が流れました。

シュレックはドンキーがドラゴンの女の子を必死に褒めるシーン。

スピードは「警察だよ。ロス警察だ」「彼女を放せ。金は手に入れたんだ・・・」というシーン。


そして山寺さんがアフレコしている姿が♪

黒いシャツに黒ジャケット、ジーンズ姿。右手に台本。

「マスク」の一場面を演じていらっしゃいました。

「OK!あなたのお金の17.5%は国債に投資しました。・・・・・・」

マスクがタバコをくわえてしゃべる場面なので

左手の中指を口の端に当ててセリフをしゃべっておられました。


ナレ「そう、山寺宏一。その魅力は演じる役の幅広さ。」


テロップ「山寺宏一が吹替えた俳優/エディ・マーフィ/ブラッド・ピット/

ジム・キャリー/ウィル・スミス/トム・ハンクス」


ナレ「山寺ひとりいれば日本語吹替版が作れると言われるほど、

ありとあらゆる役をやってのけるんです。山寺の大先輩、野沢那智も・・・」


ここから野沢那智さんのインタビュー

野沢さん「ありゃあイイですよ。山寺はいいですよね。

僕ね、どんな名優も、どんな偉い劇団の役者が来てね、

いっしょにアフレコしても、怖いと思ったことないんですよ、絶対に。

・・・山寺だけはダメなんですよ。何だろう、アレ。

あいつと一緒にやると、どうも気後れするんですよ。

うっかり山寺のセリフ、聞いちゃうんだろうね。ウッと、こう。

自分が出遅れちゃったりするんです(笑)。

どうもね、山寺に気後れするのが不思議なんですよ。ずっと後輩なのに・・・。」


再び山寺さんのアフレコする姿。

ナレ「かつては物まね芸人を目指していたという山寺宏一。

役作りにはそんな彼ならではの工夫があるそうです。」


ここから山寺さんのインタビュー。

スタジオのミキサー(かな?)の前で椅子に座ってリラックスした感じで。


山寺さん「僕の場合は、向うの俳優がもし日本語をぺらぺらしゃべれたら

どう聞こえるのかっていう風に、見せらたらいいかなっていうアプローチなんで。

向うに近づくために、向うの俳優がしゃべってるそのものを

1回、セリフでやってみて、それを何回かやって、自分の中でその雰囲気を入れて

それで日本語にしてみるっていうのを・・・・」


ここで「出て行け!」と「決めたぜぇ!」(マスク)の英語のセリフを何度も言ってから

日本語になおす実演を。


山寺さん「こうやってると、何となく向こうに合ってくるとか(笑)」


ナレ「その役作り、どんな風に吹替えに生かされているのでしょう。

先ずは吹替え前の映像をご覧ください。」

マスクの映画の1シーン。マスクが撃たれて様々な映画のパロディをやる場面w。

ナレ「コレを山寺宏一が吹替えると」

山寺さんの吹替え版マスクの映像(DVD版かな?)。


再び山寺さんインタビュー

山寺さん「この吹替えの仕事はものまねじゃないというのはね、

先輩方にもよく言われることなんですけども(笑)。

えー、でも、あれですよね、何でもものまねから入るのは悪いことではない、

実際僕は、沢山の先輩方の、声優さんの、声優の仕事をしている先輩の真似っていうのは

ものすごく、この業界入ってからも、やってますねー。

アニメとか、洋画とか行って『あの人のセリフー!!』とかね、

『ああいう役ん時、ああいう風にやるのかー、おもしれーなー』って思って、

ウチでやってみたりして、台本見て(笑)。すっごい参考にしてものまねやったりね。

いろんなやり方あると思いますけど、僕は、そのやり方ですよ。

で、それで終わっちゃあ、もちろんいけないんで。

そっからどうオリジナルになっていくかって言う。そこの勝負だと思うんで。」


ここから朴ろみさんの紹介に移りました。


番組の最後にまたゲストの皆さんのインタビューが少しずつ流れました。

山寺さん「全ての、日本語をしゃべれる俳優の中で、『お前なんだ!』っていう風に。・・・ええ。

映画スターも、お笑いタレント、人気の人も含めて、

『この役は山寺だ』って、『だから選ばれたんだ』っていう風に、・・・・なりたいですよねー・・・・。」


※※※


山寺さんの最後のインタビューは「・・・あー、深いなー」と思いました。

きっと現状に対して色々思われるところはあるのでしょうが、その言葉は敢えて飲み込んで、

自分が更に上に行けばいいのだと、努力しておられるように感じて、

・・・上手く言えませんが、山寺さんらしくて素敵だなと思いました。


それからあの野沢那智さんに「唯一怖い、気後れする存在だ」と言わしめた山寺さん、

本当にスゴイ!と思いました!

ナレーションで「山寺一人いれば日本語吹替版が作れると言われる程」と紹介されてたのにも。

山寺さんって吹替えの世界でもすごく認められてる方なんだなーと改めて実感。

おはスタで面白い事されてるの見てると、その凄さを時々忘れちゃいますねw。


※※※


野沢那智さんが番組内のインタビューで

「僕はアテレコって一粒で二度おいしいっていうのが原則だと思ってるんですよ。

もともとの映画も面白い、と同時に

日本語ののセリフが楽しい、面白いという、両方が味わえなきゃ意味が無い。

もともとの映画より日本語にすることによって、5倍くらいは面白くならなきゃ何の意味も無いよ。

そういう風にするために、トム・クルーズやるんだったらトム・クルーズと同レベルの芝居、

いや、それ以上の芝居ができないとダメなんだ。

・・・だから、アル・パチーノなんか、死ぬほど苦しいんですよ(笑)」

と仰っていたのが印象的でした。


映画やドラマの吹替えって誰でもできるものじゃない、

声優さんに確かな演技力がないと、見ていて、聴いていて興ざめするものですよね。

逆に声優さんの演技が素晴らしいと、オリジナルを超えて楽しめるものだと、強く思います。