ことの発端は、チャイニーズの友人から「ウルワース(オーストラリアの2大スーパーのひとつ)で今週は日本米が半額になるよ」という情報をもらったことでした。

私は「あそこの日本米はロークオリティのやつだからいらない」と答えました。

 

我が家が買うのは、オーストラリアのSunRice(サンライス)というメーカーのコシヒカリ。オーストラリアは日本米も作っています。その中でいちばん高いけど美味しいのが「コシヒカリ」です。

日本の開発した稲をオーストラリアで育てたものです。

高いと言っても、20kg入りが55ドル(約5000円)以下で買えます。

日本より安いです。

 

このコシヒカリは、たいてい中国系の食品店で買います。日本食品店だと割高だし、置いていないことが多いのよ。

日本食品店が置く米のメインは、日本から直輸入した、日本と全く同じお米です。

ただし高い。魚沼産コシヒカリが5kgで5700円とか、とんでもない値段になります。

輸入費用と関税と払っているから、しょうがないんだけど。

 

 

一方で中国系食品店には、中国人向けのジャスミンライス等に混ざって、SunRice社のコシヒカリより安い寿司米というのもあります。

でもってその隣にあるのは、裏側に英語の書かれた日本産の日本米。

こっちはどうやら中国系の会社が輸入しているらしい。日本食品店で売っているものより、ちょっとだけ安いかな。

 

 

ケアンズでは、こんなどっちつかずのものはありませんでした。高い日本産か安めの豪州産だけ。

シドニーのこの日本米だらけは、中国人の嗜好の変化が招いたものです。

現在の中国では、中間層でも日本旅行にはみんな行っていて、その感想が「日本でお米食べてびっくりした。甘くて美味しい」となります。日本食ブームと相まって、中国人需要というのが一挙に伸びたんです。

 

でもここまで日本米が置いてあるのは、オーストラリアでも大都市だけ。シドニーとか、給料いいですからね。日本から輸入した米を食べるなんて贅沢ができるわけですよ。

 

日本人としては嬉しいけれど、オーストラリア産コシヒカリの値上がりには泣きます。

昔は今の半値だった記憶があります。

いたるところに寿司屋があって、需要に供給が追いつかないんだよね。

 

そして冒頭の話に戻ります。

いつものようにウルワースに寄ったとき、ふと半額のことが思い出されて、普段は行かない米コーナーに行ってみました。

・・・なんだこりゃ。みたことのないお米です。

 

 

袋の裏側を見て、さらにビックリ。ベトナム産ですって。

オーストラリアの企業がベトナムと組んで、日本米の生産に入ったということですよ。

ベトナムなら美味しいかもしれない。でも半額なのに5kgで1400円って高すぎるでしょ。

本来の価格に戻ったら、誰が買うんだよ。

 

そして日本食品コーナーにも寄ってみました。ここには我が家が食べているコシヒカリの小さなパックがあります。

で、その隣にあったのが、パンダルー⁉︎  パンダ&カンガルーですか。中国産かな。

しかしひっくり返してまたまたビックリ。なんとアメリカ産でした。

ついに、カリフォルニア米まで入ってきたかあ。

 

 

 

日本って、確か米余りしてるんですよね。減反とかしてるんですよね。

世界中で需要が湧き上がっているのに、なんで安く輸出できないの。

 

このパターンは、海外で嫌になるほどみています。

日本の菓子パンやケーキは、韓国人や中国人によって、世界に広まりつつあります。

寿司だけじゃなく、カツカレーやたこ焼きも、どんどん海外で伸びています。

インバウンドの後に海外で起こる需要のおいしいところ、ぜんぜん日本人に還元されていないよ。

 

若者よ、ワーホリで出稼ぎもいいけど、一旗(ひとはた)揚げることも考えてみよーよ。