家康の遺訓
「人の一生は重荷を負て遠き道をゆくがごとし、
いそぐべからず。
不自由を常とおもへば不足なし、
こころに望おこらば困窮したる時を思ひ出すべし。
堪忍は無事長久の基、いかりは敵とおもへ。
勝事ばかり知りて、まくる事をしらざれば、
害其身にいたる。
おのれを責て人をせむるな。
及ばざるは過たるよりまされり」
という言葉が広く知られているが、これは偽作である。
明治時代に元500石取りの幕臣・池田松之介が
徳川光圀の遺訓と言われる『人のいましめ』を元に、
家康63歳の自筆花押文書に似せて偽造したものである。
