あたしには、たまにふと思い出す大切な思い出がある。




今から約3年半前。


高校卒業して、飲み屋を始めたばっかりの頃。


当時ちょっと色んなことがあって、あたしはすごく疲れてて、

高校のときから働いていた居酒屋をいきなりやめて、

何も知らない夜の世界に飛び込んだ。



だいたいみんな友達と入店するのに、あたしは1人。


それなりに話す女の子は出来たけど、お店に馴染めないし、

指名も取れなくて、ずっとフリー客についてた。




そんな時4人で来てたお客さんと知り合った。


みんなあたしの2~4歳年上くらいで、面白い人だった。


でも「この後遊びに行こう」ってすごいしつこくて…


その頃あたしは全てがどうでも良くて、なげやりになってたし、

とにかく人の優しさに飢えてて、寂しかった。


それに、まだ夜の世界に染まってなくて、断ったらかわいそうだと思って、

取りあえず遊びに行くことにした。


(男4人に女1人なんて、今なら絶対断るけど!)




夏だったから公園で花火して、

コンビニで買ったお酒を飲みながら色々話して、

カラオケに行って、家まで送ってもらった。


危ないことなんて何にもなくて、本当ただ楽しい1日だった。



それからその4人とはしばらく遊んだりする仲になって、

遠くまで出かけたり、みんなでその中の1人の家に泊まったり、

家のレコードでクラブごっこしたり…


たまにお店に飲みに来る日もあった。



でもその中でも多かったのがカラオケ。


みんなでめちゃめちゃに騒いで、暴れて、すごい盛り上がって、

本当心のそこから楽しかった。


その4人はみんなKREVAが好きで、歌うのはKREVAばっか。


あんまり詳しくなかったけど、さすがに覚えた。



あたしはその中でも「イッサイガッサイ」が大好きで、

着うたフルでひたすら聞いてた。


だから今でもイッサイガッサイを聞くと、当時にタイムスリップしたような、

不思議な気持ちになる。




とにかくみんなあたしを妹のように可愛がってくれた。


最初誘った時は誰でも良かったのかもしれない。


実際あたしも誰でも良かった。


でも徐々にお互いを信頼して、本当の友達になったんだ。



ただ何となく、なげやりな毎日を送っていたあたしだったけど、

みんなに出逢って、やっと大切なことに気がついた。




それからのあたしは、本当に何もかもが変わって、

指名が取れなかったあたしから、

一気にキャスト40人のナンバーワンになった。




あたしが忙しくなったこともあって、みんなとは疎遠になってしまい、

実際彼らと過ごしたのは、ほんのひと夏。


でもあたしが生きてきた中で、一番成長出来て、一番楽しかった夏。


たったひと夏でも、あたしの胸の中では色褪せることのない、

一番大切な想い出…


みんなで過ごした日々は、あたしの大切な宝物。