昨日のブログに「ちょっとしたハプニングがあって…」と書きましたが、実は実家の母が救急車で市立病院へ搬送されたのでした。
事の顛末を書いてみます。
昨日の朝8時半過ぎ、実家の父から「お母さんの様子がおかしい。変なことばかりするので目が離せない。お父さんは地域包括センター等へ相談に行きたいので、その間、様子を見ていてほしい」という電話があり、頭の中が???になりました。
宅配便が午前中に届くことになっていたので、それが届いたら実家へ帰る予定だったのですが、20分後ぐらいにまた電話があり「かかりつけの医者に相談してみたら、救急車を呼ばなければいけないようなので、悪いけど宅配便は後回しにしてすぐこっちへ来てほしい。医者から紹介状を書くので取りに来てほしいと言われているが、お父さんは手が離せないので、こっちへ来る時に病院へ寄って紹介状をもらってきてほしい」とのことだったので、急いで病院へ。
受付で紹介状をもらいに来た旨話すと、数分して診察室へ通されました。
先生の話では、「昨日、お母さんがインフルエンザの治療に来たが、その時に処方した薬が原因で異常行動を起こしている可能性があり、仮にインフルエンザ脳症だと命にかかわるので、ここに用意した紹介状を持って救急車で病院へ行ってほしい。家に着いたらこちらへ連絡下さい。その後に救急車を手配します」と説明され、頭の中が更にパニック。
小学生がインフルエンザに罹り、タミフルなどの抗インフルエンザ薬を処方されて飲んだ後に、異常行動を起こした(例えば、2階以上の自室から外へ飛び降りたなど)という事例をニュースで聞いたことがあると思いますが、母はまさにその状態だったらしいです。
父の話では、夜中に突然起き出して、布団を持ち上げてそのままぼーっとしていたり、大声で笑ったり、訳の分からないことを言ったりなど、普段の母からは考えられない行動を起こしており、この話を聞いた先生はインフルエンザ脳症の可能性があると判断したようです。
紹介状が出るまでの数分間、待合室で深呼吸をして、何とか心を落ち着かせ実家へ。
実家に着いてから先生に連絡後、約20分ぐらいして救急車が到着、母は歩くこともままならない状態だったので、救急隊員に脇を抱えられながら担架に寝かされ、父と共に救急車の中へ。
その後10分ぐらいして、市立病院へ搬送されて行きました。
救急車内での検査の結果、血圧が通常よりかなり高くなっていたそうです(通常、上が120ぐらいなのに180を超えていた)。
救急車が走り去った後、私は自宅に帰り、父からの連絡を待っていました。
11時半ぐらいに父から連絡があり、「まだ検査中なのでどうなるか分からない。検査が終わったらまた連絡する」ということで、私は早めにお昼ご飯を食べ、父からの連絡を待っていました。
午後1時過ぎに連絡があり、「検査結果は異常なしで、症状も落ち着いて入院しなくていいとのことなので今から帰るが、地下鉄で帰るので途中の駅まで迎えに来てほしい」とのこと。
少しほっとしつつ、駅へ迎えに行きました。
20分ぐらい待っていると両親が出てきましたが、母は出掛ける前とは違い、自分の足で歩けるまでに回復していました。
実家へ帰ってから父の話を聞きましたが、どうやら母が昨晩、かかりつけの医者から処方されたインフルエンザの薬を間違って多く(1錠のところ2錠)飲んでしまい、それが原因で異常行動につながったらしいと市立病院の担当医に言われたそうです。
母は、去年網膜剥離の手術をしていますが、以前から複数の薬を処方されており、今回の件で薬の怖さを知ることになりました。
父の話では、医者から処方される薬について、お薬手帳を持っていても、医者が確認することはほぼないそうです。
それで同じような薬を処方されていても、本人は分からずに飲んでしまい、今回のような異常行動などが出てしまう場合があるんだとか。
調剤薬局では、手帳を持っていれば確認して、薬について説明してくれるので、そのあたりは安心して良さそうです。
「お母さんが痴呆でなくてよかった」と父は安心していましたが、両親は今年で75歳になります。
いつまで元気でいられるか分かりませんが、長生きしてほしいと思いました。