胃を痛めた。
仕事中にうずくまっているところを上司と同期に発見された。
上司の許可を得て一旦仕事を抜け出し病院へ。
制酸剤と鎮痛剤を投与して、改善が認められない場合は
消化器の専門医にかかる、ということでまとまった。
上司に顛末を報告して仕事に復帰したところまでは良かったのだが
症状は悪化の一途を辿り、結局早退を申し出て帰ることにした。
上司には心配されたあと、いくつか指摘やアドバイスを頂いた。
つまるところ、「なんでも真面目に考えすぎ!」とのことだった。
同期達からも大いに心配された。
優しい言葉をたくさん頂戴した。
特に隣のデスクの同期には、私の仕事すべて丸投げしてしまった。
嫌な顔ひとつせずに仕事を引き受けてくださった、とても親切な人だ。
申し訳ないやらありがたいやら…。
別の同期からは
「サキヤマさん、怒られてもくじけちゃダメですよ。
私なんていっつも怒られています。
もし怒られたら
『こいつ(同期)はもっと怒られているんだ』
って考えて
気を楽にしてください!」
と、励まされた。
私が上司から呼び出されたのを目撃しての発言だろう。
私は怒られていたわけではないが、
心配してくれているのだからなんていい人だろうか。
ぐったりしながら帰路へ。
帰宅して横になっていると特に親しい同期から連絡が入った。
同期はわざわざ私の部屋までお越しくださり、
業務連絡と、「お見舞いに胃に優しいの買ってきたよ!」と食料支援をしてくださった。
感謝感激。
再び横になりながら考えた。
今は新人だからと簡単な仕事をしているが
もうすぐ私は激務に携わる。
昼夜休日を問わないどころか帰宅すら叶わない。
肉体労働がある。
怒号が飛び交うので精神的負担もあるだろう。
お給料と引き換えに時間と心身の健康を差し出す仕事。
本当に私に務まるのだろうか。
私は体力がなくて、持病があって、メンタルに問題があって…。
やりたくて飛び込んだ業界なのに、不安になってくる。
弊社では、メンタルの治療を開始するとその激務から外される。
するとぬるい仕事しかない。
それはそれで嫌だ。なんたってお給料が下がる。
現在私はメンタルの治療を行っていないがメンヘラにはかわりない。
もし通院となったらどうしよう…と考えるのである。
それに、私は結婚の予定がある。
年齢が年齢なので、子供はできるだけ早くほしい。
しかし前述のとおり激務だ。
夫となる予定の人も不規則勤務で、帰宅できないことがある。
もし子供ができても
「両親はしばらくいない」なんて
十分にあり得る。
双方実家は遠方。
子供を預ける方法を考えるべきか、仕事を変える方法を考えるべきか。
女性過少な業界なもので、なかなか先輩女性の意見を聞くことができなくてつらい。
そんなことばかり考えているから胃を痛めるのだ。