研究も大詰めの時期である。
私が担当するところはいくらかの仕様変更をしたおかげで大幅にゴールへ近づいた。
髪が抜ける、体重が激減…などなど、仕様ノイローゼかというくらい悩んでいたのでほっとした。
この1年で、私はあまりにも打たれ弱いことが分かった。
簡単に心がぐずぐずに崩れる豆腐メンタル。
こんなんで私は本当に4月から勤められるのだろうか。勤め先となるのは怒号が飛び交うようなところだというのに。
そもそも、この研究をやり遂げなければ卒業すらできない。
「頑張る」という言葉はあまりに抽象的で理解に苦しむ。
私が「頑張る」べきこととは、すなわち以下の通りであろう。
恐怖と戦わねばならない。
勇気を出さねばならない。
責任を持たねばならない。
いつも逃げてはいけない。
それらを常に自分に言い聞かせなければならない。
私は私が思うよりずっと私のことを知らないはずだ。
もう少し自分について知る必要がある。