まだ中学生の頃でしたし、またその後この映画の存在と内容の概略は聞いたりしたのですが、あまり興味がわかなかったのだと思います。
しかし昨今の政治の方向に不安を感じ、原作を読んでみました。
原作は、史実を客観的に描いているのですが、国の将来を案じるということそのものは同じなのに
真逆のプロセスを主張する、互いの勢力の様子が伝わってきます。そして軍部の現実を直視しない様子も。
現実を冷静に判断できず、無謀な主張を繰り返す将校に対し、冷静に状況を判断する天皇。
この日の出来事の結果がもし違っていたら、また天皇・総理の決断が遅れていた、・・・
事実として見せつけられると、この結果は奇跡だったのかもしれないと思いました。
映画では、役所広司、本木雅弘、山崎努力、堤真一、松坂桃季など、スター勢ぞろいですが、それが嫌味でなくそれぞれの役にうまくはまっていたと思います。とりわけ、役所広司、山崎努の二人は流石でした。
事実であるクーデターというテーマでありながら、爽快感を感じる映画でした。昭和天皇のお人柄に触れられたからだろうか
