桐島、部活やめるってよ | My favorite things

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好きな映画、好きな音楽、好きな本、好きなスポーツ 浅く広く興味のあること日記のように書き留めておきたいと思い、ブログ始めます

本年度日本アカデミー賞 最優秀作品賞の「桐島、部活やめるってよ」


昨年劇場で観ていなかったので、日本アカデミー賞受賞後 DVDで観てみた。




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原作はすでに読んでいて、これがどんな感じで映画になっているのか?楽しみであった。


よく自分は、原作の方が良かったとか映画の方が良いとか比較するのだけれど、この原作と映画は大まかなあらすじ、そしてテーマは近いのだけれど、アプローチの仕方が違っていて、どちらもそれなりに面白く仕上がっている。



小説では、それぞれの中学時代の関係や家庭環境なども描かれていて登場人物の気持ちにより深く思いを寄せられたが、映画ではそのあたりは描かれていない。しかしそれはそれで違和感はない。

高校生活でのヒエラルキーの中でそれぞれが自分の居場所をみつけ,何が正しいことなのかを模索する様を描く原作。



映画では、ヒエラルキーというよりも、

「何かに打ち込むことをダサいとして適当に過ごす」グループと、

「好きなことに一生懸命打ち込む」グループの対比を描く。




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それぞれが微妙に関わりをもたずに保ってきた関係が、桐島が部活をやめることでバランスが崩れてく。



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「桐島は何故部活をやめる」ことにしたのだろうか?これは,原作でも映画でも答えは見つからない。彼はそんな自分の決断がこんなにも多くの友達に影響を及ぼすと思っていただろうか?


しかし彼のおかげで,自分の生き方が分からず迷っていた「宏樹」は好きなことに打ち込むことが自分らしいと気づくことになる。


「映画」では映画部の部長「前田」が主人公だけれど

原作ではこの「宏樹」こそが、主人公であり,作者の書きたかったことなのだと思う

映画にはなく原作にある私の好きなエピソードは 前田とかすみの中学時代のエピソード。高校では違うグループになってしまうけれど、中学時代は前田の映画オタクぶりにかすみは尊敬にも似た気持ちを持っていたという話,「映画」での映画館のシーンはそのことを知っているともっと深い意味を感じる。



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そして原作にはなく映画で聞区ことの出来る大好きな曲、吹奏楽部の部活シーンで演奏されるワーグナーの「ローエングリンより【エルザの大聖堂への行列】」!


この吹奏楽でのスタンダードを吉田監督は、吹奏楽部長の亜矢(彼女も何かに打ち込むダサいグループ)の失恋の感情をこめた演奏から、映画のメインシーンのBGMとして効果的に使っている。



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鑑賞後不思議な満足感を感じてしまう映画

DVDではなく劇場で観たかった。