2016年12月21日 19：44頃 太陽が山羊座へ入り、冬至を迎えました。
占星術で、冬至は「新しいサイクル（春分の日）に向かう準備期間」の始まりとされ、春分までの期間に影響を与えるとされています。間もなく新しい年も迎えるし、いっちょ気合を入れて準備を始めましょうか、というイメージ。
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冬至を迎えるときのホロスコープ。天体が仲良く右側に集合。
ここから天体の配置や関係を、詠んでいきます。
春分・夏至と同じくAsc（アセンダント）は獅子座。
獅子座の支配星である太陽は５ハウス山羊座に。５ハウスのテーマは獅子座と同じく「創造的な自己表現」「創造性により生み出されるもの」。冬至の生命エネルギーも受け、春分から始まった新しい一年で創造してきた新しい自分を確かなものへと社会で表現していく流れに繋がっていきます。
８ハウス魚座に入ったばかりのフレッシュな火星が、太陽の輝きにも社会での実現にもエネルギーを運び、新しい自分が活躍する人や場所との繋がりを深めることにも燃え盛ります。
８ハウス魚座には海王星もあるため、海王星の愛・インスピレーションといった夢見の恩恵も同じハウスにある火星が自覚することなく運んでくれそうです。そして、太陽と同じ５ハウスにある土星が、太陽の目指す「創造的な自己表現」を現実化させてくれる、そんな配置です。
６ハウス山羊座にある冥王星のすぐ近くには水星が寄り添っているので、今までの一年を振り返り何か知的な形（手帳に書いたりSNSを活用したり、写真をアルバムに整理してみたり・・・）で記録を残すと、どんな変化があったのか、それとも、特に目に見える形での変化はなかったのか・・・客観的に自分を見つめることができそうです。
９ハウス牡羊座にある天王星は３ハウス天秤座にある木星と向かい合い、ますます新しい世界へと改革意識を高めています。９ハウスの天王星は私たちの意識や世界を極端に二分化し牡羊座らしく新しい世界へ改革しようとしていますが、３ハウスの木星が常識的な力でもって天秤座らしく交流を活発化させ調和を図ります。そこに５ハウス射手座の土星が、海王星と木星に親しみも込めて両手をさしのべ、慣れ親しんだ風土や伝統の再確認、長期的なビジョンという力を与えてくれます。
後世へ残す普遍的に大切なものと、新しく変化していかないといけないもの－それは私たちの意識の持ち方であったり、社会との関わり方であったり－。そういう残すものと変化するものの選別がますます進む流れを感じます。
うつろう季節の光景。変化の様を、残したい。
２０１６年は、春分で新しい世界への扉がより広く開かれました。それは、誰にでも平等に開かれた扉です。が、この開いている扉に気付くかどうか？それとも、自分の手で閉じてしまうか・・・そして、この扉をくぐるかどうかは私たち一人ひとりの自由な選択に委ねられています。
一見、自由な選択のように見える新しい世界への挑戦ですが、宇宙の深淵、また、私たち個人の無意識では誰しもが扉をくぐることを望んでいるため、一年のなかにある春分・夏至・秋分・冬至という季節の切り替えポイントでは、毎回、新しい世界へ勇気ある一歩を踏み出すのかどうか？自分の意志として、意識的に一歩を踏み出すのかどうか？
問いかけられ、サポートの手が差し伸べ続けられていると感じます。
春分からの種まき期間には新しい世界へ飛び込むためのお試しともいえるようなことが続き、夏至からは、自分が本当に目指したいことは何か、自分が居心地よく過ごすことができることはどういう場所でどういう人との関わりの中で生まれるのか・・・考える時期となります。この時期にしっかりと自分の内面に問いかけて自分を見つめ直す時間を持つことで、自分にとって大切なものが明確となり新しい世界を作っていく助けとなるでしょう。
この個人の心の働きが、秋分では「根源とひとつになる」「他者との感情的なつながり」という大きな意識への統合という形で実ります。そして、冬至を迎え、この一年かけて創造してきた新しい自分を確かなものへと社会で表現していく流れに繋がっていきます。
明日も、佳い日となりますように。
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