夫は、夫と同じ一人っ子の父親と、当時としては兄だけで、きょうだいがすごく少ない母親に思い切り甘やかされて育ちました。

母親は専業主婦。穏かな人ではありません。むしろ怒りっぽいです。

体がマヒして全く動かなくなって施設にいたとき、お世話になっている介護士さんに「何、もたもたやってんのや!」と𠮟りつけたことからも性格のすごさが分かります。

それを聞いた娘は本当に驚いたそうです。

 

夫の父も怒りっぽい方です。ふたりそろって温和とは程遠い性格でした。

私の父親はDVでしたから、この二人とうまくいくはずがなく、すぐ喧嘩になってしまいました。

もっとも、喧嘩を売ったのは夫の両親からです。

怒りっぽいのは、二人ともですからね。この二人が協力するとすごいです。

 

特に夫の母はすごかったです。

たったひとりしかいない孫娘が学校まで休んで遠い奈良の施設に面会にきたのに、「おや、歯の間にすきまがあるな。みっともない、かっこ悪い。男の子に嫌われちゃうよ」と一方的に言ったのです!私は「歯医者に見てもらって大丈夫だと言われています」、と言いましたが、夫は、母親の暴言をいさめるわけでもなく、黙っています。そのときからおかしかったですね。

義母は私が言っているのになおもしつこく、歯医者に診てもらうように、と言いました。

娘は酷く傷ついて二度と会いたくない、と言って奈良にずっと行きませんでした。

 

夫は亡くなってからも自分の母親の味方です。

たいていは結婚したらまず自分の家庭を第一に考えるものですが、夫は第一に自分の親でした。

娘が赤ちゃんの時に「親を優先する」と言った言葉も忘れません。

優先しなくても元々娘に何もしてくれないので、困るとは思いませんでした。

夫がいるほうがむしろ余計大変なんですから。

 

とにかく、やっとできた大事な娘をガン無視。話しかけることはおろか、顔を見ることさえしませんでした。

もちろん、写真もビデオも撮りません。

私が産後の傷が酷くて痛みや寝不足で辛いなか、頑張って撮ったビデオを奈良へひとりでいったときに親にみせて喜ばせたようです。

義父は夫が子煩悩だと思ったそうです。夫は自分が撮ったビデオのように思わせていたのですね。

 

娘が赤ちゃんの時から声掛けすらしない、自分だけ一番広い自室にこもってテレビばかり見ていました。勿論、お風呂に入れたことなど1度もありません。

歩き始めたときなどは私は座って食べたことがありません。

夫が何もしないのですから。

娘と私は周囲が壁の狭い和室に閉じ込められ、夜泣きも酷く、孤立し、持病の腰痛も酷く、辛い辛い子育てでした。

 

夫は風呂掃除、リビング掃除、トイレ掃除、洗濯、料理も一切しません。

仕事から帰って娘の相手もしないのですから、とても楽でした。

独身のかたの方がずっと大変でしょうね。

 

私のほうは子育てで耳鳴りが止まらなくなり、もう治りません。

腰痛はますます酷くなり、悲鳴をあげました。

甲状腺良性腫瘍ができ、これもかなり大きくなってしまいました。

 

義母は自分が若い時に一人しか産まず、なんと二人目三人目を中絶したくせに、高齢の私にもう一人、と言ったそうです。

夫は子どもなど無関心ですが、自分の母親がそういったので、二人目などと私に言いましたが、こんな状態で二人目など産めるわけがありません。

夫は年取ってできた子なのでさぞ可愛がるだろうと思ったら、可愛がるどころか、他のお母さんたちが驚くほどのガン無視で、完全にあてがはずれました。

 

いい子、いい子。どうでもいい子。と言った夫の非情すぎる言葉も忘れられません。