そして最後の歯医者……
年配の先生がやってる所でした。
知り合いがそこで義歯を作ったと言っていたので。
その方は60代後半の女性なんですけど、
「まぁ昔ながらの歯医者さんだけど、何より近いからラクでいいのよー」
って言ってて。
確かに、そこそこ近場の歯医者さんだったので私も
「知り合いが働いてたりしたらどうしよ。」
と、かなーーり迷いましたよ。笑
「絶対知り合いなんていないわよ、歯科助手さんも受付もみんな60代の人よ。」
とその方が言ってたので、意を決して行きました。
受付の女性はやっぱり60代の方で優しそうでした。
診察室に通され、イスに座ってしばらく先生が来るのを待ったんですね。
やや待ってから、先生が入ってきたんですけど。
はー。あー。
とか言ってため息というかなんというか声を出しながら入ってきて。
ダルいわー!って感じがすんごいの。
うわー。。。と内心思ったんだけど、
「なに、どうしたの?」
と投げつけるような言い方で聞かれたので簡潔にさっと話して。
あまり目立たない義歯を作りたいけどできますか?というような事言ったんですよ。
威圧感がすごくて、だいぶ簡潔にしか話しませんでしたけど。
で、診察してもらったんですが…
もうすごいの。
「なんだよお前の歯、めんどくせぇ!」
って感じが!
んで衝撃の一言。
「もうあんまり面倒な疲れる事させないでよ、歳なんだから。」
え、それ言っちゃう!?笑
それ言っちゃったら終わりじゃん!笑
歳のせいにするなら引退したらいいじゃないかよ!笑
そしてトドメが
「これね大変だよ。どこの歯医者行ったって誰も治療したくないと思う。疲れるわ。」
と。
そして無言の私に
「その年齢でこれなんだから、自分に責任がある事はわかるでしょ。このくらい言われても我慢しなさいよ。」
と。
歯科助手の女性も気まづそうな空気で、
あーぁ。って感じの表情で苦笑い。
私もこの先生に治療されるのは嫌だったのでお断りしよう。と決心。
先生が離れた隙に歯科助手さんが、
「他行った方がいいかも」と私に小声で耳打ちしました。
「今日は帰ります」と退散しました。笑
会計待ちで待合室にいる時に先程の歯科助手さんが来て、
「まだ若いからしっかり治してくれる歯医者さん行ったほうがいいよ。あなた綺麗なんだしもったいないよ。今日は先生の機嫌悪くてごめんね。」
と、謎のお世辞でフォローしてくれた後に、肩をポンポンとされました。笑
いや機嫌ってなんだよ。とは思いましたが…笑
こんなんでもお会計はしっかりと払い、車に乗り込んだのですが…
「もう歯医者無理かも…もう行けないかも…」
と思いながら、この歯医者で言われた事がずっと頭をグルグルしてこの日は1日笑えませんでした。
確かに面倒臭いだろうよ。
口腔内は崩壊しまくってるしさ。
こんな歯治療すんのダルいのもわかるわ。
けどいちいち言わんでくれよ。笑
普通に断ってくれや。笑
と、ムカついて心の中で毒づいてみたものの、相当ダメージを受けました。
もう歯科探しをする気も起きなくなってしまったんです。
こんな歯誰も治してくれん。
もう全部抜け落ちるまで待ってもいい。
またこんな思いするならもう行きたくないし。
と、歯科への恐怖と不安で支配されてしまいました。