病院嫌いの祖母が老衰で
危篤状態となり
自宅で看取る事となった
平成4年の今時分
最後のお別れとばかりに
遠方からも
見舞客が絶えず訪問に来ていた
ある晩
なにやら大勢の人の声が
ハッキリ聴こえるから
てっきり
親戚が集まっているものと思って
母に
私、「 こんな遅い時間まで凄い親戚の数 ね!」
母、 「 誰も居ないよ! 」
私、 えっ~ Σ(゚ロ゚;)
うそっ聴こえるでしょ!
私だけが
聴こえている 
何やら相談している様子で
内容までは分からなかったけど
あまりに
ハッキリ聴こえてるから
怖いよ~ 
その声は
二日続けて聴こえ
三日後、祖母は
訪問看護婦さんに清拭され
化粧までして貰った直後
手を合わせ
にっこり笑って
息を引き取りました
今でも覚えてる
大勢のヒソヒソ声
昼夜構わず
日常的に
当たり前に
聴こえる人の声
もしかして
それは
自分だけしか
聴こえてないモノかも?!!