尊敬していた人



だんなサマの母が



急に
旅立ってしまいました。




あまりに急だったからか

まだ

全く

現実感なくて。





その母が

一昨年かな

最後にお台所に立って

作ってくれたのが

ふきのとうの天ぷら。


それ持たせてくれて

まもなく入院して。



それ以降

退院後も

常時酸素着けることになったので

お台所はNGになって。




その時の
ふきのとうの天ぷら

なぜか

あ、これ
たぶん
おかあさんの
最後のお料理だ、って 思って

その時

わんわん泣いて。



おかあさんは

それからも

足腰は弱くなりつつも

普通にお話もできて

食事も量は少ないながらも

普通の食事食べられてて

本当に

そこに居てくれるだけで

ありがたくって。




昨日

うちの庭で

初めて

ちっちゃいふきのとうを

だんなサマとみつけて


このぐらいが

いちばん美味しいんだよね、って

そしたら

だんなサマ採ってくれたので


昨日はじめて

まねして

ふきのとうの天ぷら揚げて

とっても美味しくて。







その翌日

おかあさん


急に倒れて

あっという間に

旅立って。





まるで

その様子を

見届けてたかのように。





もう

バトンは渡したよ、ってことなの?








なんだろな。




ほんとに

まだ

そこに

いつものように

微笑んで

座って

居るみたいで。