みすずさんの可愛い、カワイイ詩
ばあやのお話 作 金子みすず
ばあやはあれきり話さない。
あのおはなしは、好きだのに。
「もうきいたよ」といったとき、
ずいぶんさびしい顔してた。
ばあやの眼には、草山の、
野ばらの花が映ってた。
あのおはなしがなつかしい、
もしも話してくれるなら。
五度も、十度も、おとなしく、
だまって聞いていようもの。
*ばあやを傷つけてしまった。
そんな気はまったくないのに、
幼くてどうして良いのか・・・
ただ、哀しく、くやむだけ・・・
*私はこの詩がだいすき!
ときおり観ては、こころ温かく
するのです。
季節はうたっていないのですが
今この季節、晩夏、初秋の詩の
ようなきがするのです。
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