大学生のとき
友人に誘われて
銀座山野楽器本店で
バイトをしたことがある
確か
2日か3日の短期で
山野楽器の店頭で
B’zのベストアルバム(TreasureとPleasure)の
販売促進キャンペーンをやる
というもので
冬で寒かったので
B’zのロゴ入りのベンチコートを着て
あの有名な銀座の通りを通行してる
大勢の人に向かって
アルバムの購入を呼びかける仕事だった
最初仕事内容を聞かされたときは
あんな大勢の人に向かって
しかもマイクで呼びかけるなんて
恥ずかしくて絶対無理ーーー
と思ったが
バイトで来ている以上
恥ずかしいからイヤです
とも言えず
寒さと緊張で震える手で
マイクを握った
(カンペはあったのでそこは助かった)
最初は大変遠慮がちに
小さい声で早口で喋っていたが
慣れてくると
銀座の大通りに自分の声が響くのが
快感になり
人が振り向いてくれるのが
嬉しくなった
わたしは
ドナルドダックにややドスが効いたみたいな
個性的な声をしているので
そのせいで
「ん」と
思ってもらえたのかもしれない
結構立ち止まって
見てくれる人もいた
そのときに
あー
こういう
大勢に向かって喋る仕事って楽しいな
と思った
で
自分が小学生のとき
全校集会や委員会の集まりなどで
そんな役目を進んでやっていたことも
思い出した
あ
こういうのわたし
もともと好きだったなー
女子の人間関係で痛い目に遭ってから
なるべく目立たないように
してきたけど
本当はこういうの好きだ~
と
自分の人生で結構大事なことを
思い出させてもらえた時間だった
痛い目や辛い目に遭うと
自分の好きや本当にやりたいことに
❌をつけてフタをしてしまう
で
それが苦手とかできないと思い込んだまま
忘れてしまうのだ
好きなこと得意なことが
なかなか見つからない人は
それだけは無理!!と思ってることも
疑ってみるといい
私みたいに思い出したり
意外な発見があるかもしれない
余談だが
バイト中ずーーーっと
「今夜月の見える丘に」を
エンドレスで聴いていたので
その曲のイントロを聴いただけで
あの銀座の街並みと
山野楽器の店頭を今でも思い出す
おわり