今回は完全にワイドショー的ネタなので
イヤな方はスルーしてください



わたしが小学校低学年の頃
向かいの家に
1人の独身男性が引っ越してきた
小学校の先生をしているとのことで
年齢は30代半ばくらい
色白でメガネ、頭髪は薄く無口で
いわゆるオタク系の風貌の人だった
親や近所の人が
実年齢よりだいぶ上に見える
とか
学校の先生なのに
ほとんど喋らなくて不気味
など
好き勝手言っていたが
その人が入居してしばらく経った頃
お付き合いしているという若い女性が
そのお家に出入りするようになり
近所の噂話の
格好の餌食になった
どう見ても
女性の年齢は20代
清楚で大人しい感じの人で
子供心に
「なんであの男の人が良いのかな
」

と(失礼)
思ってしまうようなカップルだった
(結婚はまだしてなかったらしい)
その女性も先生で
どうやら職場の学校が同じで
知り合ったらしかった
(先生だから勤務校が分かったのよね)
で
その女性もやがて一緒に住むようになり
みんながわりとその光景に慣れた頃
騒ぎが起きた
ある日の夜遅くに
その女性のご両親が
「娘はあの男に騙されている」
と言って連れ戻しに
家まで押しかけてきたのだ

うちはその噂の2人が同居している家の
大家だったので
ご両親がうちに訪ねてきて事情を説明され
いつから住んでるのかとか
いろいろ聞かれて
私の親はたいそうびっくりしていた
(そりゃそうだ
)

女性はどうやら自分の親にも内緒で
同居を始めたらしかった
多分
だいぶ年上の
やや不気味な雰囲気を持つ
娘の同僚のその男性教師に対して
かなり不審感があったのだろう

その日は
ようやく居場所を突き止めたご両親が
インターホンを何度も鳴らしたり
ドアを叩いたりしても
2人は一向に出てこなかったらしく
(居留守ってやつだね)
困惑と怒りが伝わってきたが
その日は諦めて
そのまま帰ったようだった
近所の人も
そのご両親が
大きい声で娘さんに呼び掛けてる様子に
気が付いていたらしく
翌朝その話題で持ち切りになって
すごい騒ぎになっていた

(田舎の怖いところね
)

2人とも
肩身狭かっただろうなぁ

それからすぐに
引っ越して行ってしまった

子供にとって先生は
「先生」っていう独立した存在で
生活感とかあまり感じることがないので
先生やってふ人も普通の人で
生々しい部分があるんだな、と
あと
人は全然見かけによらない
ということも
初めて実感した出来事でした

この話には少し後日談があるので
また書きます

おわり
