そろそろお昼という頃、玄関のチャイムが鳴った。

マットレスだ!

朝食後に服用した薬のおかげで、玄関まで歩くことが出来た。扉を開けると配送会社の方が、大きなダンボールを担いでいた。

ダンボールを一見。これは…持てない。

私「すいません、玄関のこちらに置いてもらえますか」

配送会社の方「いいですよ!」

受取を済ませて、再度ダンボールを見る。
ちょっと持ってみる。  重い。

少し腰から臀部に痛みが現れてきた。(早く布団に戻って、横になりたいが、いま届いたこのマットレスで寝転びたい)

玄関でダンボールを開け、丸く包まった状態でマットレスはビニールに入っていた。そいつをダンボールから、寝室へ一気に引き摺って運んだ。

一旦布団に倒れこみ、腰から臀部、もも裏へと拡った痛みが退くのを待つ。退いたと同時に、ビニールからマットレスを取り出し、今まで使用してたマットレスの上に敷いた。この時のために、洗濯しておいた敷き布団カバーを掛けて、その上に横たわる。

いい!すごくいい!
高反発マットレスを、もっと早く体感しておけばよかった。眠気はなかったが、あまりの心地良さに、それからしばし眠りに入ってしまった。

その日の夕方、帰宅した妻に、
「自分の分だけ買ったの?」
のひと言。

何も言えなかった。



本日の痛み
朝9→4
昼4
夜7→4