リーグ5連戦最終戦、中断に入る大事な磐田戦をマルコス選手、エウベル選手、ロペス選手、エドゥアルド選手、喜田選手、小池龍太選手と主力級がベンチにもいないスクランブルで迎えることとなった。
応援する側の不安をよそに主力選手の不在を感じさせない会心の前半となった。
立ち上がりからボールを握り、ブロックを形成する相手守備網を崩しにかかる。
相手ボールになっても素早いプレスで奪還しすぐさま再攻撃。
相手にカウンターどころか、攻撃の起点すら作らせない。レオ選手にもう少しの余裕があれば前半のうちに先制点が生まれていたはずだ。
渡辺選手は特に秀逸で、アクション、リアクションそれぞれで大胆不敵なプレーぶり。彼は容姿やチーム内の立ち位置の影響もあってか、相方のプレーを助け、バランスを取るタイプと認識していたのだが、敵を支配し味方を動かすプレーこそが彼の本領では、と理解を改めさせられた気がする。得点が来ればさらに一皮むけそうな予感がある。
スコアレスで折り返した後半10分、今シーズンの得点の中でも印象深い先制点が生まれる。
最終ライン深い位置のビルドアップから、仲川選手がフリーに近い状態で蹴りこんだゴールは、全てのフィールドプレイヤーが有機的に関与し、一度も相手にボールを触らせずに仕上げた美しいものだった。
仲川選手はその後レオ選手の得点もアシスト。川崎戦のゴールを思い出させるような美しい放物線はレオ選手の眉間のしわを取り去る絶妙なアシスト。
良いプレーを続けていながら数字に現れていなかった二人が得点を挙げたことは、今後チームにも良い影響を与えてくれそうだ。
2点リードの後、危ない場面もあり、交代選手のパワー不足は不在選手の影響を感じさせた。それでも無失点での勝利は何よりで、上位2チームの試合結果を受け、首位に浮上という最高の形でリーグの中断期間を迎えることになった。
MIPは松原選手。交代が難しいベンチ事情を助ける90分間のハイパフォーマンス。
連戦の中、アシストだけでなく、的確な位置取りと正確なロングパスで、攻撃面で味方選手をサポートし続けた。ライン際に流し込むロングパスの軌道は本当に美しい。