妖精からの贈り物
みんなは妖精を見たことがあるだろうか。
今から20年ほど前に起こったクリスタル戦争。
その戦時中に目撃された光り輝く妖精たち。
一部の学者達は極限状態に置かれた兵達が見た幻と言われていたが、
その昔、確かに存在していた。
しかし現代、その姿を見ることはなくなった。
美しい容姿と優しい性格から乱獲され、
妖精達はその姿を消したとされている。
そんな時、私は妖精を保護する活動をしている。
現代、失われた妖精をどうやって保護するのかは話せないが、
他の冒険者達とも協力して私達は妖精達を保護し続けた。
それがどんなに小さくても、みんなが協力すれば報われると信じて。
そして、ちょっとした用事でサンドリアへ向かう途中のロンフォールの森で………。
長年の冒険者達の努力が向かわれた瞬間。
諦めずに努力すれば、失われた物でも蘇るのだと実感できた。
妖精は、私が保護活動をしていたことを知っているのか、私の周りを飛び回り・・・。
ボコッ!!
脳天に衝撃が。
・・・鎧武者を保護した記憶はありません。
なんだ、妖精復活ついでに鎧武者が配置されたのか、ロンフォールの森は。
もし、ロンフォールの森を通ることがあったら注意して見て欲しい。
草木の陰に小さな妖精さんが覗いているかもしれません。
同時に、鎧を着た変なのが高速移動で迫って来るかもしれません。
ロンフォールの森を通る時には気をつけましょう。