雨の連休になった😦

ファビオ・ルイージマエストロのメンデルスゾーンを聴きながら…

過去をたどって、18年前のある日のブログを読んだ。

心に移りゆくよしなしごとは瑞々しく、いろんな事象を結びつけて思いを巡らす自分がある。

不思議な感覚に見舞われた😮

日記は書かなかったらそれまで…

書くと過去の自分に戻ることができる。私の宝物…

1998年マサツチューセッツ工科大学、素粒子の共同研究室でのことである。原子核を構成する素粒子の中にこの世界から姿を消すものがあるという矛盾にぶつかった。無くなるはずのない素粒子が姿を消すのは何故か？我々を取り囲む別の次元があると仮定すると矛盾は解決することに気付いた。

　今アメリカで最も注目されているハーバード大学の理論物理学者リサ・ランドール博士のリポートを見た。インタヴュアーは宇宙飛行士の若田光一氏だ。ランドール女史は、1999年に論文で「第5の次元」の存在を提唱した。五次元の世界というと、我々はすぐに三次元空間に時間を加え、次の要素は？と問いたくなる。ところがランドールさんの解説は違った。「我々の住む三次元の世界を二次元の平面と考えるとそこをボールが通り抜けるとき、点が次第にサイズを増しまた小さくなって消えていく。その平面にくっついているのが、粒子、原子、人間、そして銀河（三次元空間に存在するもの全て）でありボールが通り抜けて見えなくなった空間が五次元の世界だ。五次元の世界は見ることも感じることもできないが常に我々の住む三次元に影響を及ぼしている。」というのである。初めは理解できなかったが、よーく考えるうちに少しわかるようになった。

　ランドールさんは読書好き、数学好きの少女時代を過ごし、「不思議の国のアリス」に大きな感銘を受けていたと言う。同書は数学者でもあったルイス・キャロルの作でまさに異次元の世界を彷彿とさせる。また数学に長け、目の前で起こっていることを数式で表せたときの驚きと喜びを高校のときに知る。しかも全米数学コンテストで優勝、偉大な学者になる片鱗を当時から覗かせていた。大学院生のときシャイな乙女だった博士は、教授に「成功したければ、質問をしなさい！！」と促される。それを実行して現在があると言う。なんだか、近寄りがたいイメージが若田氏のインタヴューで解きほぐされていく。

　来年、スイスのジュネーブ郊外でランドール博士の提唱した「第五次元」を証明する実験が行われる。我々には想像もつかないが、陽子と陽子を超高速で衝突させ、このとき発生する粒子が別の次元に進入したり、通り抜けたりすれば、第5次元の存在が確認される。この理論が実証されたら、宇宙の真の姿が明らかにされるともいわれている。また、1905年にアインシュタインが特殊相対性理論を発表して以来の、21世紀最大の発見となるかもしれないといわれている。

　理論物理学には、インスピレーションが重要で、それに基づき仮説を立て、それを解き明かすとき数学の力を発揮し道筋立てた論理を形成していくようだ。私の生活とは、全く異質の世界だが結構楽しむことができた。

上の日記は、昨年、5月29日の当ブログだ。

　一昨日、新聞の本の小さな広告を見逃さなかった。“リサ・ランドール著　ワープする宇宙”

　そして、本日…まさかあるとは思わなかったこの本が書店にあった！ぱらぱらとめくって、読めそうな気がしたので、買ってしまった！わかりやすい言葉で、むずかしいことを取り払って書かれている、専門的入門書？先日も書いたが“高次脳は使わなければただの臓器！”の提言に則って少し頭脳の賦活をしてみよう！

　昨年の今頃、甚く感銘を受けた彼女のドキュメンタリーが蘇ってきた。そして、この日記を探し当ててた。今年の秋にスイスとフランスにまたがる広大な実験施設で彼女のいう“余剰次元”が証明されるか？それまでに、読んでおきたいが、こんなに分厚い本を読んだことがない私にとっては前途多難！

　写真は、その本！