に気づき、………
目にもとまらぬ速さで隠れていたジェリーに襲いかかってきました。ジェリーはいつもトムから逃げていたように逃げましたが、
トムよりのろまなはずの猫にすぐに追いつかれてしまい、体をガブリと噛まれました。ジェリーも噛みつき返しましたが、
トムより体が小さいはずの猫は平気です。
血まみれのジェリーは薄れ行く意識の中で、本当は鼠が猫と喧嘩して勝てるわけがないことと、いつもトムはジェリーに「してやられた」ふりをして、わざとジェリーを捕まえないでいたことを、そのとき始めて知ったのです。
そしてトムの大きな優しさと友情に気づいたのです。トムがいなくなった時の胸の奥のチクチクの正体にもようやく気づきました。それは、


かけがえのない友を無くした悲しみでした。



ジェリーの魂が体を抜けた時、空の上には優しく微笑みジェリーを待っているトムがいました。



ジェリ―「また喧嘩ができるな、相棒」



トム「のぞむところさ、今度こそは捕まえてやる―」