横瀬二子山 ヨコゼフタゴヤマ(秩父の山)
7月、またも、とある団体さんの山行きに参加させて頂いて、
横瀬二子山へ。
埼玉の秩父のちょっと手前辺り(?)にある900mに満たない山々である。
集合は西武秩父線「芦ヶ久保アシガクボ駅」。
この辺りは、冬には凍った滝の「氷柱」が見事で観光客を集めているらしい。
(しかし、最近はわざわざ人工的に工夫をするらしいが……。)
以前同じ駅の北側にある日向山をハイキングしたことがあったが、
今度は南側にある二子山(雌岳&雄岳)である。
日向山同様、呑気に歩ける程度かと思ったら、なかなかどうして
夏と言う気候もあるが、もう、髪の毛から汗がしたたり落ちる程の運動量だった。
芦ヶ久保駅は燕が行き交う長閑な駅なれど、道の駅もあり、トイレも、自動販売機もある。
いよいよ登山スタート。
駅の改札や道の駅は北側にできているので、
トンネルをくぐって二子山のある南側へ出る。
標識に従い進み、登山道へ。
背の高い杉木立の中を進む。
沢に沿って進む。
地図で自分の場所を確認するようにと促されるのだけど、
沢の位置と自分の位置がどうも逆に見えて、よくわからなかった。
ところどころ登山の学習用の看板が!
この看板が地図のどこら辺に位置するのかも確認する。
(これがまた、わかるようで、よくわからん。)
沢を渡り終わった辺りだったか、途中、登山道の脇に、小鹿が倒れていた。
母親とはぐれてしまったのか、見捨てられてしまったのか、
が、すでに蠅がぶんぶんたかっていた。
死にかけた小鹿を抱えて登山するわけにもいかず、
我々は何もせず、そこを通り過ぎたのであった。
沢から離れて尾根に出る。(これが「尾根」なるものなのか、いまだによくわかっていないのだが。……多分、等高線の間隔の比較的広い部分?)
ロープが渡されているところも出てきた。
滑りやすい土や岩で、ロープを頼りに(頼り過ぎてもいけない)
慎重に登っても足が滑る。
もし雨天だったら恐ろしいことになっただろう……。
登り始めてから、約2時間45分ほどで「雌岳 メダケ」870m登頂。
(普通なら2時間ほどで登れるようだが、色々途中説明を受けながらの山行きだったので、かなり時間がかかっている。)
ふぅ。やっと頂上だ。全身汗だく。
髪からは汗が滴り落ちてくる。
木立に囲まれた頂上。木漏れ日が気持ちよし。
「雌岳」の頂上から出ているこの急な細い道を降りて、さらに登っていくと
↓
「雄岳オダケ」882.8mで。
三角点のところには、なぜかシーサー(狛犬?)が1対飾られており、
「ゴミは持ち帰ろう」の注意書きが。
↓
山頂にゴミを捨てていく不届きものが多いのだろうか?
山頂にこんな看板があると悲しくなっちゃうね。
雄岳も木立に囲まれているものの、
木立が途切れているポイントがあって、
そこからは、すぐそばの武甲山ブコウザンや、麓の街が見渡せた。
セメントを作るために石灰石を削り取られて妙な形になってしまっている不格好山、もとい武甲山。
まぁ、この切り落とした形が新しい魅力と言えなくもない……か?
帰りは往きとは別のルートで、またもや急な下り坂と慎重に降りていくと、
「富士浅間神社」という名の小さな小さな祠に出る。
山を下る頃から雷鳴が聞こえていたが、
薄日まで差しているのは神のご加護か。
雨が降り出す前にとっとと降りたいwwと気持ちが急く私であったが、
山行きご一行は、ベテラン揃いで、雷鳴に動じる様子もなし。
もうすぐ麓だと思った頃が気が緩んで危ないので注意せよと
アドバイスを忘れないのであった。
お陰さまで、小心者の私も慌てふためくことなく
慎重に一歩一歩下山できた次第である。
でもって、無事下山したと思ったら、
激しい雷雨となったのであった。セーフ!
電車の時間まで道の駅など冷やかしていたが、
雨はますますひどくなり、
念のため予定より一本早い電車に乗ったはいいが、
その電車も途中駅で止まってしまった。
ただでも本数が少ないのに……。
予定より倍くらいの時間をかけての帰路となった。
まぁ、無事でよかった。
登山は家に帰ってくるまでが登山なりね。
今回は
帰路、電車に乗っている間に頭痛がひどくなってきて、人と会話もできないほどになった。
今思うと、熱中症を発症していたのかもしれない。
今回飲み物は水1ℓしかもっていかなかったからか?
今度からは絶対塩分や栄養素の入ったゼリードリンクも飲みながら登ろう!
今回は折角花の季節ともいえる(?)7月の山であったが、
山野草には特に出会えず、(見逃しているだけかもしれないが。)
芦ヶ久保の駅前の植え込みに咲いていた花だけが、せめてもの花であった。
(クリンソウ? いや、時期外れのサクラソウ? なんじゃらほい)