2017年5月下旬の箱根 2 箱根湿生花園(ハコネ シッセイ カエン)
箱根仙石辺りにある「箱根湿生花園」は以前から気になっていた。
「青い芥子」に会える!
……はずなのだが、今年はダメだって! ガビーン
(去年の秋、北海道を襲った台風のため、青い芥子が壊滅的被害を受けたらしい。……ということは、北海道に青い芥子があるのか?)
専属ガイドさんによる90分ほどの園内散策もあるらしいのだが、
10時からと13時からのみ。
時間が合わず、仕方なく勝手に散策した。
「園内には低地から高山まで、日本の各地に点在している湿地帯の植物200種のほか、
草原や林、高山植物 1100種が集められ、
その他、珍しい外国の山草も含め、約1700種の植物が四季折々に花を咲かせて います。
園路は低地から高山へ初期の湿原から発達した湿原へと順に植物を見てまわるようになっています。」
箱根ならではの植物が集まっているのかと思ったら、
箱根に限らず、日本各地のみならず、世界の山野草まで集められているのだった。
ブロ友さんのブログでしか見たことのない山野草がいっぱい。
キバナイカリソウ
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ヤブレガサ
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ヒトリシズカ
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フタリシズカ
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キツネノカミソリ
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どれも名前が面白い。ゆかしい。
でも、説明板の周りには色々な草が生えていて、
どれがその草なのか、実はよくわからなかったりする。
クリンソウ
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タニウツギ
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アサザ(これはブロ友さんのところで先日お勉強したばかりの花)
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チョウジソウ(花が丁子に似てるというのだから、「丁子」とは別物ということだよね?)
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ニッコウキスゲ
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躑躅も辛うじて綺麗に咲いていた。
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見分け方を説明されると嬉しい。
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クサレダマ……こういう身も蓋もないネーミングはお茶目な牧野富太郎氏によるものじゃないかなぁと邪推してしまうわ。
(後日調べたら、「草連玉」……「クサ+レダマ」らしい。となると、特に面白くもないから牧野氏命名ではないかも?)
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「箱根にはない」というアズマギク
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いつか山に登って出会ってみたいと思っていた
コマクサ
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こんなところで出会ってしまった……。
ここら辺から、どうも、箱根にいながらにして
本来そこに生きていないはずの草花に会うことが
どうも居心地悪く感じられてきた。
プロポーズはここで♪ ……と期待していたところではないところでプロポーズされちゃったような、そんな感じ?
エゾルリソウ
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クロユリ……以前、北海道でひとあし違いで見そびれた黒百合。いつか咲いているところを見たいと思っていたが、箱根で見れちゃった……ということに、一抹の味気なさを感じる。
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それでも、やはり、普段簡単には見られない山野草を一箇所でいっぺんに見られるということは、ありがたいことではある。
動物園に各国の動物が集められているのと同じ……と言えば同じか。
ここに各国の植物が集められて大切に育てられている。
お蔭で我々はその姿を生で見ることができるんだ。
ハクサンタイゲキ
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ハンゲショウ
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「湿生花園」というだけあって、湿地の植物も多く。
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オオバギボウシ
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ミズバショウ……え? こんなにデカイ葉っぱ?
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白く可憐な花(?)の時期は終ったとはいえ、
ミズバショウって
こんな感じ。
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(ネットより拝借画像)
なので、葉だけになったからといって、こんなにワサワサと“ドデカ”なのか?
ミズバショウではナイデショウと少し混乱。
通りかかったスタッフさんにお聞きしたら、ミズバショウだそうで。
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一枚50cmくらいあったかなぁ。ドデカイ葉っぱ。
♪ミズバショウの花が咲いている♪
♪夢見て咲いている水のほとり~♪
ってくらい可憐な清楚なイメージのミズバショウの
ドデカ葉っぱたちが見る夢は、かなりワイルドな気がする。
この他にも実に多くの草花が植えられていた。
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神代杉……神代の頃の杉? といっても杉の姿はなし。
神代の杉が水の中から発掘されたらしい。
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今もこの水中(沼?)の中に850年前の杉の根が保存されているらしい。
覗き込むと、その切り株(?)らしきものが見える。
これこそ、箱根湿生花園ならではのものかも?
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仙石原一帯には木々が埋れているらしい。
それって、もっともっと年月が経てば、琥珀の地層(?)になったりしないんだろうか?
「展示室」に展示してある一株は、なんと2900年前の神代杉ですって!(見そびれたわ。)
ちょっとしたお土産コーナーもある。
複雑な気持ちに襲われながらも、たっぷり満喫、楽しい湿生花園でございました。
お手軽に山野植物に会える……という点では、やはりとてもありがたい湿生花園ではある。
また行きたい♡
(でも、できれば、本来咲くべきところで咲いている彼らに会いたひ。)
つづく