2017年5月下旬の箱根 1 ガラスの森美術館
実家の老母がなんとか杖を使って家の中はひとりで歩けるようにもなり、
それでもお出かけはまだ無理そうなので、
姉に誘われ、姉妹2人で(婆抜き)
ツバメ飛び交う5月下旬に箱根を少々散策できた。
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躑躅の花は終わり、茶色くしなだれたものが多かった。
かといって、紫陽花にはまだちょっと早かったのだった。
(6月の今頃はもう紫陽花盛りだろうね。)
しかし、緑は綺麗だった。緑の木々の見せ所といった感じ。
花ももちろん美しいが、私は花よりむしろ新しい葉っぱを見る方が好きかも……なので、
5月下旬の箱根はこの上なく気持ちのよいものであった。
あいにくの小雨のぱらつく1日だったが、
仙石泊まりの予定だったので、
宿から徒歩圏内の「ガラスの森美術館」へ。
道を歩いていれば大抵表示があるのだが、
「ガラスの森美術館」に関しては表示が極端に少なかった。
出かけるときは道順をしっかりチェックしてから行った方がよいね。(反省)
姉は「あなたって、本っ当―に方向音痴ね。信じられない~。」と言うけれど、
おねえたま、実はあなたもかなりな方向音痴だってご存知? ボソ
ちょっと遠回りしちゃったけれど、無事到着。
向こうの大涌谷からは噴煙がもくもく立ち上がっていた。
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箱根ならではのエレガント&勇壮な眺めだ。
ガラスの森美術館は、太陽の出ていないときは、寂しい。爆
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園内に立っているガラスの木が、光を受けなければ輝かないということを、改めて知った。
ときおり薄日が差すと、
枝枝がまるで音を立てるようにキラキラキラキラ淡いピンクのガラスの花(葉?)が煌く。
それはそれは見事なものではあった。
が、その分、日が翳ってしまったときの残念感は大きい。
光の滝となるであろうところも、曇りの時には、ただのガラス玉すだれ状態。残念。
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芝生で憩う鴨も残念そうだ。
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しかし、雨でも曇りでも、ガラスの展示は見応えがある。
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美しいガラスを使って、なぜ蛸を作ったのだ?
この形をガラスで作ってみせるところに“技術への挑戦”があったのだろうか?
これもまた、唸らされる作品である。
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寝起きのパーマヘアーか? とも言いたくなるが、
ガラス製と思うと、大したタマゲタ。
園内のお土産物屋さんでは、ガラス作品を飾る“鏡の台(敷物?)”がリーズナブルな値段で売られていた。(他ではなかなか売られてないよね。)
我が家では仕方なく安い手鏡などを敷き台に応用していたけれど、
ちゃんとした鏡の台(板? 敷物?)は、やはり輝きが違う。安定感が違う。
ランチを園内のレストランで取った。
カンツォーネの生ライブが売りのお店らしい。
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お店の人の対応は丁寧で愛想がよく、感じはよいのだが、
料理はなかなか出てこず、
料理もあまり私好みの味付けではなかったし、(姉は美味しいと言っていた。)
食事中に生歌を聴くって、私はあまり好まないのだが、
この男性歌手さんの歌声は素晴らしかった!!!
めちゃ心地よい声!
一見、プロレスラーか?と見えるが、
素晴らしい美声の持ち主だった。
あの歌声込みと思えばランチ代は決して高くないかも。
個々のテーブルを歌いながら回るサービスまであった。
我々のいるテラス席の方まで出てきてくれて、
ひとつひとつ丁寧に笑顔で歌ってくれる。
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写真をお願いしても嫌な顔せず歌いながら応じてくださった。
私なんて握手してもらっちゃった♡ ウキャ
大涌谷の噴煙を眺めながら
緑濃いしっとりとした空気の中で、
心地よいカンツォーネ(イタリア語で「歌」の意?)に酔いしれる……
これもまた箱根の醍醐味かも。
つづく
つづく