2014年 花巻散策&早池峰登山&遠野散策
2早池峰登山とエーデルワイン
*追加:花の名前をhttさんにご指摘頂き、調べたらすべてhttさんの仰る通りの花でしたので、名前を付記しました~。httさん、ありがとうございます~!
2日目。天気は快晴。
予定通り、早池峰登山決行!
昨日スーパーで買いこんでおいたもので軽く朝食をとり、
朝8時、準備体操をして、宿を出発。
レンタカーで約1時間30分、岳(タケ)駐車場へ。
岳駐車場からは、シャトルバスで20分、小田越(オダゴエ)下車。
当初【小田越-山頂-河原坊】の予定だったルートは、
【小田越-山頂-小田越】のピストンルートに変更なのだ。
小田越の入り口(標高1,250m)で、トイレを済ませ、携帯トイレも購入し、いざ出発。
(↑「男女兼用携帯トイレ」は1個350円なり。)
登山道を入ってすぐは、木道が整えられていて、歩きやすい。
↓
エーデルワイスより美しいと言われるらしいハヤチネウスユキソウヤマハハコが辛うじて咲き残っていた。
↓
登山道を、熊よけの一斗缶を叩きつつ登る。
携帯トイレ使用のために、青いテントが設けられていた。Σ(・ω・ノ)ノ!
木道が途切れ、岩また岩を行く。
蛇紋岩の岩場だそうで。
↓
1~3合までが、やけに遠く感じた。(((゜д゜;)))
そういえば、山の「合数(?)」って、どうやって決められているのだろう?
後日調べたら、
↓
参照:「山の〇合目は、どのようにして決められているのですか?」
なるほどー。最初の頃の合目が長く感じたはずだわ。(=◇=;)
途中、「道」とも呼べない岩だらけのところもあり、ロープを目印に
岩岩岩を登っていく。
↓
山は花の盛りを過ぎてしまったようではあったが、
まだまだあちこちに可憐な姿を見せてくれていた。(-^□^-)
けれど、
花の名前を確認する余裕もなく。
↓
ミネウスユキソウ
キンロバイ
タカネナデシコ
一番可愛いと思った、☆の形をした白い小さな花を撮りそびれた。
花の写真をいちいち撮っている余裕もなくなり。
そのうち、山の写真を撮っている余裕もなくなった。
私はなぜこの早池峰に、あんなにも登りたいと思ったのだろうか……?
と、自問自答しつつ、岩を登る。
バランスを崩し、岩に向こう脛をゴリゴリこすりつけてしまいながら、
登山用の杖は岩場ではむしろ不安定になるので不要だった……などと、
持ってきたことを悔やみながら、(´□`。)
あぁ、バックパックが重い、熱い、しんどい……
などと心の中で弱音を吐きながら、。(´д`lll)
こんなにしんどいのに、どうして私は山が大好きなのだ?
登りたいのに、どうしてこんなにしんどく感じるのだ?
などと、自問自答しながら、
登った。
山を登っていると、普段の、いままでの、駄目駄目な自分がじくじくと膿みが滲み出てくるように出てくる。
「あぁ、おまへはなにをして来たのだと…… 吹き来る風が私に云ふ」(by中原中也)状態。
腸壁にこびりついた糞片のごとく心の襞にこびりついているあれやこれやが
じくじく疼き臭うがごとし。(@Д@;
岩また岩の道を、2時間半、山頂(1,917m)へ。
山頂近くで木道になり、やや歩きやすくなったり、
ラストスパートに岩道があったり。
頂上に着くや、俄かに天気が曇り勝ちになる。
↑
岩の向こうの青い空のように見える遠くの山が、恋敵(?)の岩手山だというのだけど、
―早池峰山と岩手山で姫神山を取り合っていたとかいないとか――( ´艸`)
あれかなぁ?
と思っているうちに、
あっという間に雲に隠れてしまった。Σ(・ω・ノ)ノ!
頂上には、お社(?)と、
↓
観音様。
↓
山頂にくると、やっと半分来た。まだ半分だ……と、いつも思う。
いわゆる「達成感」など感じたことがない。┐( ̄ヘ ̄)┌
今回も感じず。
あぁぁぁ、しんどい……。
向こう脛、痛い……。
打ちひしがれる。
↓
平地にいると山に登りたく登りたくて仕方ないのに、
どうして山に登るとさほど嬉しくないのだろう?
いや、嬉しくないわけではないのだけど、
寂しいような、物足りないような、ひとりにしてほしいような、
とにかく大満足な気持ちには、ならないのだ。
山頂で、みんなで記念写真を撮り、
ランチにする。
ホテルが朝食代わりに作ってくれたお弁当でお昼。お結びにオカズも色々。
煮物がうまし!
↓
でも、
美味しいのだけど、お腹は全然空いていなくて、
それでも、残して持ってかえるのも憚られ、
「おいしいわねー!」という言葉に、
「おいしいですねー!」とうんうん、うなずき返しつつ、
無理やりアグアグ飲み込むように食べたのだった。
――山に登ると、なぜか腹が減らないのは、私だけ?
13時頃(?)、下山開始。
道々、軽装の“長靴おじさん”に出会う。彼らは“早池峰見回り隊”らしい。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
早池峰を1日に2往復することもあるらしい。健脚だぁ。(=◇=;)
「河原坊」のコースの方には沢があるらしいから、長靴なのかな?
ところどころ、絶妙な岩陰で憩う人あり。
↓
いいなぁ。
私も早くひとりでふらりと山登りができるようになりたいものだ。( ´艸`)
(一人前になる前に寿命が来そうだが。)
青い山は海原のようなり。
眼下に広がる青い青い海のような山に、身を投げ出したくなる。
(……ってなことを言ったら、同行の仲間からは賛同を得られなかった。みなさんはそうは感じないらしい……。)
自殺願望ってわけじゃないのよさ。
ただ、
両手を広げて、ばっとムササビのように、山の中に飛んで落ちたい衝動に駆られるだけ。
早く下山したいわけじゃないのよさ。
山に吸い込まれて消えたいというか、そんな感じ。
ほとんど垂直に思える梯子を降りる。
↓
13時頃無事下山。小田越バス停に到着。
13:12のシャトルバスで、岳駐車場へ(13:37)。
無事下山したとき、一仕事終わらせた気分になる。
そして、下山したその足で温泉に入ったら、
「あぁぁぁぁ、山っていいなぁ! 気持ちいいーっ!」 と、やっと思う。(///∇//)
我ながら、変な奴だと思う。
どこで読んだのか忘れてしまったが、
現代は「花の山」として人気の早池峰(山)だが、
昔はマタギ以外は踏み込むことのない山だったそうで。
そのうち、修験者の修行の山ともなったそうで。
その頃は女人禁制の山だったそうで。
私が今回ひーひー言いつつも歩いて登れたのは、
ずっとずーっと昔に
山に入る道を誰か(マタギ様)が切り開いてくれたから、なんだなぁ。(。-人-。)
「登山を楽しむ」なんてモードが西洋から入ってくる(明治?)以前だったら、
そして、
山に携わる人々が道を整えてきてなかったら、
私などとても畏れ多くて、危なくて、足を踏み入れることさえできない山だったろう。
山を歩くということは、
ありがたいことだなぁ。(。-人-。)(登っているときはしんどいけれど。)
途中、エーデルワインのワイナリーに寄り道。
↓
試飲しまくる。
運転を一手に引き受けてくださった先輩は、ワイン好きなれど、ぐっと我慢。
1滴の試飲にも手を出さない意志の強さ!(=◇=;)
申し訳ない!ありがたい、申し訳ない!ありがたい!(。-人-。)m(_ _ )m
と思いつつ、横でグビグビ試飲させていただいた。
ここは昔から、葡萄から作っているワイナリー。
やはり、「五月長根葡萄園白ワイン」が美味しい。
こういうワインも、もう何十年もの間、一生懸命葡萄を育てて、絞って、
色々な困難にも負けず、ワインを造り続けた人々がいたから、
我々が今、口に出来るんだよね。
ありがたいことだなぁ。(。-人-。)
最近、色々なものがありがたい。(。-人-。)
ついでに、葡萄ジュースもすこぶる濃厚で美味しい。
絞っただけの葡萄汁が美味しいってのも、ありがたい。(。-人-。)
この世は、“ありがたい”ものがいっぱいだ。(←ありがたがってるくせに、あれこれ、不平が多い。(●´ω`●)ゞ)
つづく
2早池峰登山とエーデルワイン
*追加:花の名前をhttさんにご指摘頂き、調べたらすべてhttさんの仰る通りの花でしたので、名前を付記しました~。httさん、ありがとうございます~!
2日目。天気は快晴。
予定通り、早池峰登山決行!
昨日スーパーで買いこんでおいたもので軽く朝食をとり、
朝8時、準備体操をして、宿を出発。
レンタカーで約1時間30分、岳(タケ)駐車場へ。
岳駐車場からは、シャトルバスで20分、小田越(オダゴエ)下車。
当初【小田越-山頂-河原坊】の予定だったルートは、
【小田越-山頂-小田越】のピストンルートに変更なのだ。
小田越の入り口(標高1,250m)で、トイレを済ませ、携帯トイレも購入し、いざ出発。
(↑「男女兼用携帯トイレ」は1個350円なり。)
登山道を入ってすぐは、木道が整えられていて、歩きやすい。
↓
エーデルワイスより美しいと言われるらしい
↓
登山道を、熊よけの一斗缶を叩きつつ登る。
携帯トイレ使用のために、青いテントが設けられていた。Σ(・ω・ノ)ノ!
木道が途切れ、岩また岩を行く。
蛇紋岩の岩場だそうで。
↓
1~3合までが、やけに遠く感じた。(((゜д゜;)))
そういえば、山の「合数(?)」って、どうやって決められているのだろう?
後日調べたら、
↓
参照:「山の〇合目は、どのようにして決められているのですか?」
なるほどー。最初の頃の合目が長く感じたはずだわ。(=◇=;)
途中、「道」とも呼べない岩だらけのところもあり、ロープを目印に
岩岩岩を登っていく。
↓
山は花の盛りを過ぎてしまったようではあったが、
まだまだあちこちに可憐な姿を見せてくれていた。(-^□^-)
けれど、
花の名前を確認する余裕もなく。
↓
ミネウスユキソウ
キンロバイ
タカネナデシコ
一番可愛いと思った、☆の形をした白い小さな花を撮りそびれた。
花の写真をいちいち撮っている余裕もなくなり。
そのうち、山の写真を撮っている余裕もなくなった。
私はなぜこの早池峰に、あんなにも登りたいと思ったのだろうか……?
と、自問自答しつつ、岩を登る。
バランスを崩し、岩に向こう脛をゴリゴリこすりつけてしまいながら、
登山用の杖は岩場ではむしろ不安定になるので不要だった……などと、
持ってきたことを悔やみながら、(´□`。)
あぁ、バックパックが重い、熱い、しんどい……
などと心の中で弱音を吐きながら、。(´д`lll)
こんなにしんどいのに、どうして私は山が大好きなのだ?
登りたいのに、どうしてこんなにしんどく感じるのだ?
などと、自問自答しながら、
登った。
山を登っていると、普段の、いままでの、駄目駄目な自分がじくじくと膿みが滲み出てくるように出てくる。
「あぁ、おまへはなにをして来たのだと…… 吹き来る風が私に云ふ」(by中原中也)状態。
腸壁にこびりついた糞片のごとく心の襞にこびりついているあれやこれやが
じくじく疼き臭うがごとし。(@Д@;
岩また岩の道を、2時間半、山頂(1,917m)へ。
山頂近くで木道になり、やや歩きやすくなったり、
ラストスパートに岩道があったり。
頂上に着くや、俄かに天気が曇り勝ちになる。
↑
岩の向こうの青い空のように見える遠くの山が、恋敵(?)の岩手山だというのだけど、
―早池峰山と岩手山で姫神山を取り合っていたとかいないとか――( ´艸`)
あれかなぁ?
と思っているうちに、
あっという間に雲に隠れてしまった。Σ(・ω・ノ)ノ!
頂上には、お社(?)と、
↓
観音様。
↓
山頂にくると、やっと半分来た。まだ半分だ……と、いつも思う。
いわゆる「達成感」など感じたことがない。┐( ̄ヘ ̄)┌
今回も感じず。
あぁぁぁ、しんどい……。
向こう脛、痛い……。
打ちひしがれる。
↓
平地にいると山に登りたく登りたくて仕方ないのに、
どうして山に登るとさほど嬉しくないのだろう?
いや、嬉しくないわけではないのだけど、
寂しいような、物足りないような、ひとりにしてほしいような、
とにかく大満足な気持ちには、ならないのだ。
山頂で、みんなで記念写真を撮り、
ランチにする。
ホテルが朝食代わりに作ってくれたお弁当でお昼。お結びにオカズも色々。
煮物がうまし!
↓
でも、
美味しいのだけど、お腹は全然空いていなくて、
それでも、残して持ってかえるのも憚られ、
「おいしいわねー!」という言葉に、
「おいしいですねー!」とうんうん、うなずき返しつつ、
無理やりアグアグ飲み込むように食べたのだった。
――山に登ると、なぜか腹が減らないのは、私だけ?
13時頃(?)、下山開始。
道々、軽装の“長靴おじさん”に出会う。彼らは“早池峰見回り隊”らしい。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
早池峰を1日に2往復することもあるらしい。健脚だぁ。(=◇=;)
「河原坊」のコースの方には沢があるらしいから、長靴なのかな?
ところどころ、絶妙な岩陰で憩う人あり。
↓
いいなぁ。
私も早くひとりでふらりと山登りができるようになりたいものだ。( ´艸`)
(一人前になる前に寿命が来そうだが。)
青い山は海原のようなり。
眼下に広がる青い青い海のような山に、身を投げ出したくなる。
(……ってなことを言ったら、同行の仲間からは賛同を得られなかった。みなさんはそうは感じないらしい……。)
自殺願望ってわけじゃないのよさ。
ただ、
両手を広げて、ばっとムササビのように、山の中に飛んで落ちたい衝動に駆られるだけ。
早く下山したいわけじゃないのよさ。
山に吸い込まれて消えたいというか、そんな感じ。
ほとんど垂直に思える梯子を降りる。
↓
13時頃無事下山。小田越バス停に到着。
13:12のシャトルバスで、岳駐車場へ(13:37)。
無事下山したとき、一仕事終わらせた気分になる。
そして、下山したその足で温泉に入ったら、
「あぁぁぁぁ、山っていいなぁ! 気持ちいいーっ!」 と、やっと思う。(///∇//)
我ながら、変な奴だと思う。
どこで読んだのか忘れてしまったが、
現代は「花の山」として人気の早池峰(山)だが、
昔はマタギ以外は踏み込むことのない山だったそうで。
そのうち、修験者の修行の山ともなったそうで。
その頃は女人禁制の山だったそうで。
私が今回ひーひー言いつつも歩いて登れたのは、
ずっとずーっと昔に
山に入る道を誰か(マタギ様)が切り開いてくれたから、なんだなぁ。(。-人-。)
「登山を楽しむ」なんてモードが西洋から入ってくる(明治?)以前だったら、
そして、
山に携わる人々が道を整えてきてなかったら、
私などとても畏れ多くて、危なくて、足を踏み入れることさえできない山だったろう。
山を歩くということは、
ありがたいことだなぁ。(。-人-。)(登っているときはしんどいけれど。)
途中、エーデルワインのワイナリーに寄り道。
↓
試飲しまくる。
運転を一手に引き受けてくださった先輩は、ワイン好きなれど、ぐっと我慢。
1滴の試飲にも手を出さない意志の強さ!(=◇=;)
申し訳ない!ありがたい、申し訳ない!ありがたい!(。-人-。)m(_ _ )m
と思いつつ、横でグビグビ試飲させていただいた。
ここは昔から、葡萄から作っているワイナリー。
やはり、「五月長根葡萄園白ワイン」が美味しい。
こういうワインも、もう何十年もの間、一生懸命葡萄を育てて、絞って、
色々な困難にも負けず、ワインを造り続けた人々がいたから、
我々が今、口に出来るんだよね。
ありがたいことだなぁ。(。-人-。)
最近、色々なものがありがたい。(。-人-。)
ついでに、葡萄ジュースもすこぶる濃厚で美味しい。
絞っただけの葡萄汁が美味しいってのも、ありがたい。(。-人-。)
この世は、“ありがたい”ものがいっぱいだ。(←ありがたがってるくせに、あれこれ、不平が多い。(●´ω`●)ゞ)
つづく