012年6月末に姉と二人でヴェネツィア、フィレンツェ、ローマを巡った
日本人添乗員さん付きツアー旅行の断片日記です。(順不同)
どーでもいいことをしのごの言ってます。
これからイタリアを旅しようという人の参考にはなりません。あしからず。
適当にスルーしてけろ。
イタリア3都巡り24 バルベリーニ① 蜂の噴水(in ローマ)
ローマの最後の日、午前中の自由時間に
バルベリーニ(Barberini)駅界隈を散策した。
ローマの中心駅、テルミニ駅から地下鉄A線で2つ目。
バルベリーニ駅で下車。
(ローマの地下鉄は地下に降りていくエスカレーターが結構長くて
時間が掛かるのが玉に傷だが、
スペインのように、エスカレーター移動中に
前後を変な奴らに挟まれて狙われる……などという犯罪が多発しているようにはみえなかった。
が、油断は大敵だ。(-_☆))
地上に出ると、道がやけに広々していて、ちょっと途方に暮れる。(°Д°;≡°Д°;)
地上に出て、すぐに右へ向かう。
しかし、すぐに歩き出してはいけない。爆о(ж>▽<)y ☆
駅を出たら、右手の角の辺りを落ち着いてよく見るべし、だ。
小さな水場が眼に入る。
それが、有名な「蜂の噴水」なるものだった。
(我々は最初、さっさと歩き始めたので、気がつかなかった。)
「噴水」というから、ブシャー! っと、
空に向かって水を吹き上げているのかと思っていた。
トレビの泉くらい大きいものかと思っていた。
が、
その「蜂の噴水」は、
我が家のトイレほどの敷地にちょこんと収まっている小~さなものであった。Σ(・ω・ノ)ノ!
(写真で見ると、実はもっと大きかったが、最初に見つけたときは
そんな風に小さく感じたのだった。)
あまりに小さくささやかなもので、見過ごしかけてしまった。
でも、妙なデザインなので、これかも……? と、気がついた次第。
↓
「ホタテ貝の噴水」の間違いじゃないの? って感じなのだが、( ´艸`)
よーく見ると、
蜂らしき昆虫が3匹!Σ(・ω・ノ)ノ!
↓
しかし、
どこから水が噴いているのか? わからん。
下に水が溜まっているが、噴き上げる水はなし。┐( ̄ヘ ̄)┌
管のようなものが蜂の彫刻の辺りから出ていて、
どうやらそこから水が出ているらしい???
蜂がついている以上、
やはり、これが「蜂の噴水」なるものなのだろうね~?
と、半信半疑で眺めてきたのだった。(^^ゞ チャンチャン
↑
ここまでは旅のお話。
以下は帰国してから調べたことなり。
↓
後日、ガイドブックなどで調べたら、
この「蜂の噴水」は
「ウルバヌス8世(ローマ教皇。1568年~1644年)の命により
ベルニーニ(Bernini)た手がけた作品で、
1644年に完成した」噴水らしい。( ̄□ ̄;)
「バルベリーニ家の紋章である蜂と、
生命と豊穣の象徴である貝をモチーフにした
かわいらしい噴水で、
湧き出る水は、おいしい飲み水として、
ローマ市民に今でも親しまれている。」
ですとっ!(=◇=;)
飲んでるんですか? と思わず引いてしまう水だったのだけど、(((゜д゜;)))
下に溜まった水を飲むわけではない。
ガイドブックの写真には、蜂の彫刻の辺りから突出している管から水が結構出ていて、
そこから出てくる水を人々が飲んでいた。(=◇=;)
我々が訪れたときは、中に仕込まれた水道管かなにかが
故障中だったのかしら……?
この「噴水」の水はどこから来るのかしら?
時間に余裕さえあれば、
いったいどんな人がこの「噴水」で水を飲むのか、
どう飲むのか、
観察してみたかった。( ´艸`)
「貝」が「生命と豊穣の象徴」……なるほど!です。
それで、
↓
(ネットより拝借 ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」)
ヴィーナスも誕生時、貝の上に乗っているわけだね~。(・∀・)
ところで、
「バルベリーニ家」とか「ベルニーニ」さんとか、
どなた?
バルとかベルとかベリとか、わかりにくひ……。
カタカナに弱い私の頭は混乱した。(((( ;°Д°))))
で、これも後日調べたら、
ベルニーニさんは
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(Gian Lorenzo Bernini,1598-1680年)
「バロックの時期を代表するイタリアの彫刻家、建築家、画家。」
『ベルニーニはローマのために生まれ、ローマはベルニーニのためにつくられた』
と賞賛されたバロック芸術の巨匠である。
古代遺跡が残る古き都ローマは彼の手によって、
壮大なスケール、絢爛豪華な装飾にあふれる美の都に変貌していった。
人々は彼の作品を『芸術の奇跡』と絶賛した。」
参照:「ベルニーニ」ウィキペディア
ですと。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
サン・ピエトロ寺院の内装も手がけた人らしい!
(サン・ピエトロ寺院に行ってきたのに、全然気がつかなかったわ。(^_^;)汗)
(ネットより拝借 ベルニーニさん)
現代も我々を魅了する都、ローマとヴァチカン市国の“街としての基本”を、
ベルニーニさんが作ったと言ってもいいみたい?(=◇=;)
日本で、関が原の闘いじゃー! 江戸じゃー! 佃煮はうみゃ~で~!
と、やっている頃、
ローマは21世紀にも通用する、かくも壮大な都市造りをしていたのだわぃ。
で、
「バルベリーニ家」とは、
他ならぬ、教皇ウルバヌス8世の出身の家名だった!Σ(・ω・;|||
ウルバヌス8世の本名は、「マッフェオ・ヴィンチェンツォ・バルベリーニ(Maffeo Vincenzo Barberini)」。なのだった!(=◇=;)
バルベリーニ家は、
「フィレンツェ(イタリア・トスカーナ州)の実力者で、カトリック教会に最も寄付を多くおこなっていた富裕な商人のひとつであった」そうで。(=◇=;)
マッフェオ・ヴィンチェンツォ・バルベリーニ(後のウルバヌス8世)は、
一族が裕福だから、
いい教育も受けられ、
学識豊かで芸術にも造詣深い人物となり、
教皇にまでなれたわけだ。
「すばらしい知力と博覧強記」の持ち主と評されている。
環境もよし、才能もあり! ……な人だったのね。(=◇=;)
しかし、聖職者としても才能は、どうかというと、
↓
「聖職者というよりは政治家・統治者としての姿、
学問と芸術の庇護、
目にあまるネポティズム(親族登用主義)など、
さまざまな意味で最後の中世的教皇」であったという。( ̄□ ̄;)!!
……なんとなく、生臭そうである。(-_☆)
そんなウルバヌスさんだから、
自分の家の紋章(家紋?)を入れた噴水を、
当代随一の芸術家、建築家であるベルニーニに命じ、作らせる
という贅沢なことが出来たのね~。
バルベリーニ家の家紋の入った噴水。
しかも、当代一の建築家兼芸術家がデザインした可愛らしい噴水。
噴水は、市民たちに美味しい飲み水を提供すると共に、
バルベリーニ家を“ありがたいもの”として刷り込む効果大だよね~。ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ
それにしても、バルベリーニ家の紋章が「蜂」というのは、
なにかとてもイミシンに感じる。
聖書にも「蜜」は豊かさを表わすものとして出てくるようだし。(-_☆)
(イスラエルはミルクと蜜の流れる地?)(預言者たちは蜂)
蛇足だが、
ウルバヌス8世は、ガリレオを批判したことでも知られていた。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
でも、
キリスト教の世界観からは「異端者」として糾弾されたガリレオは、
実は「個人的にはウルバヌスの友人であり、ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ
ローマの学院の後輩でもあった。」 となっ!
∑(-x-;)
「1623年のガリレオの著作『贋金鑑識官』は
ウルバヌス8世の支援で出版され、
同書は教皇に献呈されたものであった」ですと。Σ(~∀~||;)
二人は仲良しだったんじゃん!ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ
でも、
ガリレオは説は曲げられず、
博学なウルバヌスといえど、立場上ガリレオの説を認めるわけにいかず
立場上、罰せられる側と罰する側とに分かれてしまったのね~。
(なんだか、知れば知るほど、ウルバヌスさんって、
結構面白そう。( ´艸`))
(ネットより拝借 ウルバヌス8世さん)
参照:「ウルバヌス8世」
余談だが、
私が見たバルベリーニ駅すぐそばの道の角にある「蜂の噴水」は、
バルベリーニが作った当初は、違う場所に作られていたらしい。ヽ(;´Д`)ノ
壊れて、作り直されて、現在の場所に作られたとのこと。
元の噴水より小さくなっているとのこと。
(↑ ネットで色々検索していたら、そう説明されていた。(^o^;))
日本人添乗員さん付きツアー旅行の断片日記です。(順不同)
どーでもいいことをしのごの言ってます。
これからイタリアを旅しようという人の参考にはなりません。あしからず。
適当にスルーしてけろ。
イタリア3都巡り24 バルベリーニ① 蜂の噴水(in ローマ)
ローマの最後の日、午前中の自由時間に
バルベリーニ(Barberini)駅界隈を散策した。
ローマの中心駅、テルミニ駅から地下鉄A線で2つ目。
バルベリーニ駅で下車。
(ローマの地下鉄は地下に降りていくエスカレーターが結構長くて
時間が掛かるのが玉に傷だが、
スペインのように、エスカレーター移動中に
前後を変な奴らに挟まれて狙われる……などという犯罪が多発しているようにはみえなかった。
が、油断は大敵だ。(-_☆))
地上に出ると、道がやけに広々していて、ちょっと途方に暮れる。(°Д°;≡°Д°;)
地上に出て、すぐに右へ向かう。
しかし、すぐに歩き出してはいけない。爆о(ж>▽<)y ☆
駅を出たら、右手の角の辺りを落ち着いてよく見るべし、だ。
小さな水場が眼に入る。
それが、有名な「蜂の噴水」なるものだった。
(我々は最初、さっさと歩き始めたので、気がつかなかった。)
「噴水」というから、ブシャー! っと、
空に向かって水を吹き上げているのかと思っていた。
トレビの泉くらい大きいものかと思っていた。
が、
その「蜂の噴水」は、
我が家のトイレほどの敷地にちょこんと収まっている小~さなものであった。Σ(・ω・ノ)ノ!
(写真で見ると、実はもっと大きかったが、最初に見つけたときは
そんな風に小さく感じたのだった。)
あまりに小さくささやかなもので、見過ごしかけてしまった。
でも、妙なデザインなので、これかも……? と、気がついた次第。
↓
「ホタテ貝の噴水」の間違いじゃないの? って感じなのだが、( ´艸`)
よーく見ると、
蜂らしき昆虫が3匹!Σ(・ω・ノ)ノ!
↓
しかし、
どこから水が噴いているのか? わからん。
下に水が溜まっているが、噴き上げる水はなし。┐( ̄ヘ ̄)┌
管のようなものが蜂の彫刻の辺りから出ていて、
どうやらそこから水が出ているらしい???
蜂がついている以上、
やはり、これが「蜂の噴水」なるものなのだろうね~?
と、半信半疑で眺めてきたのだった。(^^ゞ チャンチャン
↑
ここまでは旅のお話。
以下は帰国してから調べたことなり。
↓
後日、ガイドブックなどで調べたら、
この「蜂の噴水」は
「ウルバヌス8世(ローマ教皇。1568年~1644年)の命により
ベルニーニ(Bernini)た手がけた作品で、
1644年に完成した」噴水らしい。( ̄□ ̄;)
「バルベリーニ家の紋章である蜂と、
生命と豊穣の象徴である貝をモチーフにした
かわいらしい噴水で、
湧き出る水は、おいしい飲み水として、
ローマ市民に今でも親しまれている。」
ですとっ!(=◇=;)
飲んでるんですか? と思わず引いてしまう水だったのだけど、(((゜д゜;)))
下に溜まった水を飲むわけではない。
ガイドブックの写真には、蜂の彫刻の辺りから突出している管から水が結構出ていて、
そこから出てくる水を人々が飲んでいた。(=◇=;)
我々が訪れたときは、中に仕込まれた水道管かなにかが
故障中だったのかしら……?
この「噴水」の水はどこから来るのかしら?
時間に余裕さえあれば、
いったいどんな人がこの「噴水」で水を飲むのか、
どう飲むのか、
観察してみたかった。( ´艸`)
「貝」が「生命と豊穣の象徴」……なるほど!です。
それで、
↓
(ネットより拝借 ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」)
ヴィーナスも誕生時、貝の上に乗っているわけだね~。(・∀・)
ところで、
「バルベリーニ家」とか「ベルニーニ」さんとか、
どなた?
バルとかベルとかベリとか、わかりにくひ……。
カタカナに弱い私の頭は混乱した。(((( ;°Д°))))
で、これも後日調べたら、
ベルニーニさんは
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(Gian Lorenzo Bernini,1598-1680年)
「バロックの時期を代表するイタリアの彫刻家、建築家、画家。」
『ベルニーニはローマのために生まれ、ローマはベルニーニのためにつくられた』
と賞賛されたバロック芸術の巨匠である。
古代遺跡が残る古き都ローマは彼の手によって、
壮大なスケール、絢爛豪華な装飾にあふれる美の都に変貌していった。
人々は彼の作品を『芸術の奇跡』と絶賛した。」
参照:「ベルニーニ」ウィキペディア
ですと。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
サン・ピエトロ寺院の内装も手がけた人らしい!
(サン・ピエトロ寺院に行ってきたのに、全然気がつかなかったわ。(^_^;)汗)
(ネットより拝借 ベルニーニさん)
現代も我々を魅了する都、ローマとヴァチカン市国の“街としての基本”を、
ベルニーニさんが作ったと言ってもいいみたい?(=◇=;)
日本で、関が原の闘いじゃー! 江戸じゃー! 佃煮はうみゃ~で~!
と、やっている頃、
ローマは21世紀にも通用する、かくも壮大な都市造りをしていたのだわぃ。
で、
「バルベリーニ家」とは、
他ならぬ、教皇ウルバヌス8世の出身の家名だった!Σ(・ω・;|||
ウルバヌス8世の本名は、「マッフェオ・ヴィンチェンツォ・バルベリーニ(Maffeo Vincenzo Barberini)」。なのだった!(=◇=;)
バルベリーニ家は、
「フィレンツェ(イタリア・トスカーナ州)の実力者で、カトリック教会に最も寄付を多くおこなっていた富裕な商人のひとつであった」そうで。(=◇=;)
マッフェオ・ヴィンチェンツォ・バルベリーニ(後のウルバヌス8世)は、
一族が裕福だから、
いい教育も受けられ、
学識豊かで芸術にも造詣深い人物となり、
教皇にまでなれたわけだ。
「すばらしい知力と博覧強記」の持ち主と評されている。
環境もよし、才能もあり! ……な人だったのね。(=◇=;)
しかし、聖職者としても才能は、どうかというと、
↓
「聖職者というよりは政治家・統治者としての姿、
学問と芸術の庇護、
目にあまるネポティズム(親族登用主義)など、
さまざまな意味で最後の中世的教皇」であったという。( ̄□ ̄;)!!
……なんとなく、生臭そうである。(-_☆)
そんなウルバヌスさんだから、
自分の家の紋章(家紋?)を入れた噴水を、
当代随一の芸術家、建築家であるベルニーニに命じ、作らせる
という贅沢なことが出来たのね~。
バルベリーニ家の家紋の入った噴水。
しかも、当代一の建築家兼芸術家がデザインした可愛らしい噴水。
噴水は、市民たちに美味しい飲み水を提供すると共に、
バルベリーニ家を“ありがたいもの”として刷り込む効果大だよね~。ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ
それにしても、バルベリーニ家の紋章が「蜂」というのは、
なにかとてもイミシンに感じる。
聖書にも「蜜」は豊かさを表わすものとして出てくるようだし。(-_☆)
(イスラエルはミルクと蜜の流れる地?)(預言者たちは蜂)
蛇足だが、
ウルバヌス8世は、ガリレオを批判したことでも知られていた。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
でも、
キリスト教の世界観からは「異端者」として糾弾されたガリレオは、
実は「個人的にはウルバヌスの友人であり、ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ
ローマの学院の後輩でもあった。」 となっ!
∑(-x-;)
「1623年のガリレオの著作『贋金鑑識官』は
ウルバヌス8世の支援で出版され、
同書は教皇に献呈されたものであった」ですと。Σ(~∀~||;)
二人は仲良しだったんじゃん!ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ
でも、
ガリレオは説は曲げられず、
博学なウルバヌスといえど、立場上ガリレオの説を認めるわけにいかず
立場上、罰せられる側と罰する側とに分かれてしまったのね~。
(なんだか、知れば知るほど、ウルバヌスさんって、
結構面白そう。( ´艸`))
(ネットより拝借 ウルバヌス8世さん)
参照:「ウルバヌス8世」
余談だが、
私が見たバルベリーニ駅すぐそばの道の角にある「蜂の噴水」は、
バルベリーニが作った当初は、違う場所に作られていたらしい。ヽ(;´Д`)ノ
壊れて、作り直されて、現在の場所に作られたとのこと。
元の噴水より小さくなっているとのこと。
(↑ ネットで色々検索していたら、そう説明されていた。(^o^;))