関西桜ツアー13
(優しい吉野の風習)



(2008年4月中旬、滋賀、京都、奈良の桜を見て周るバスツアーの続きです。)




吉野の桜は、信仰心厚い人々の植樹と、桜をご神木と崇める人々の細やかな気遣いによって、大切に育まれてられてきたもの。ラブラブ

さらに、パンフレットを読んでいたら、サーチ

吉野山では、思いもよらない岩角や、谷間など、人手の及ばないところにも天然の桜が育っていることがあります。これは鳥の為せるわざであります。」と。えっ

なるほど、人間が植えたとは思えないようなところにも無造作に生えているから、どことなく山全体野趣が漂う桜なのかもしれない。キラキラ



鳥は桜んぼを腹一杯食べると、あちらこちらに糞をして種をまきちらします。うんち

そうそう。鳥の体を通らないと、木の種は発芽しないと聞いたことがある。('-'*)(,_,*)('-'*)(,_,*)
鳥が桜ん坊をおいしく食べて、糞とともに種をぷりっとどこかに播いてくれるから、山のあちこちに桜がひょいっと咲くのだね。うんち桜



「吉野山では古来、鳥を権現様のお使いとして大切にしてきました。ヒヨコ
以前は、吉野山の各家庭では年末の餅つきの日に、平年は12個、閏年は13個の子餅を一升枡に入れて、近くの野山に播きに行ったものであります。
冬の餌の乏しい時期だから餅を施したのでしょう。
おにぎり


鳥が飢えているだろうからと、鳥のために大切な餅を播いてあげるなんて、なんて優しいんだろう!Σ(・ω・;|||
私なら、搗き立ての柔らかい餅を、鳥が食べるかどうかわからないのに、野山に播くなんてできるだろうか? いや、できまい。播いた振りして食べちゃうね。にひひ
 
『鳥こいもーちやろ、じゃーくろ3つとかえてやろ、なーかでなーかでとって食え』と呼ぶ声は、吉野山ならではの床しい風情がありました。」( ´艸`)音譜


方言がわからないので、細かい部分が意味不明だが、鳥に呼びかける優しさに満ちた歌であることはわかる。こういう「呼び声」って、いいよね。あったかいよね。ラブラブ(残念ながらこの風習は今は途絶えたらしい。ショック!


しかし、鳥って、餅を食べるのだろうか? 喉に詰まらせたりしないのだろうか?はてなマーク
私は小鳥を何匹か飼ったことがあり、餅を差し出してみたこともあるが、
嘴で突くだけで食べなかったように記憶している。(鶏の唐揚げは食べた!)むっ

鳥って餅を食べるのかなぁ……。!?


鳥が餅を実際に食べるか食べないかは別にして、
とにかく鳥に「お食べ~」と餅を播くその心根。ドキドキ
桜はご神木だから枝葉まで桜の山にお返ししようとする敬虔な姿勢。キラキラ
そうした吉野の里の人々の心が吉野の桜を咲かせてきたのは間違いない!グーラブラブ


崖の裏にも桜


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