「2001年夫婦世界旅行―妻編」が入っているPCは故障中。で、世界旅行記は中断中。(バックナンバーを読んだろう!と思ってくださる方はこちらから入れます。part1。)
雀の思い出 no.2 雀の家族愛②
さて、そんな風にべひゃっとした雀の死骸を目の当たりにするものだから、
生きてるものならば、なんとか救わねば! と思うようになる。
あれは、私がまだ大学生だったある日。
学校に行こうと玄関を出ると、玄関ポーチの隅に蠢いている子雀発見!
焦げ茶色の羽、ほかほかの白い胸毛、キュートなほっぺ。
体長は尻尾まで入れても10cmあるかないかの
紛れもない子雀だ。
それが、ポーチの縁に沿って、よっちよっち、ビッコを引きながら
羽をばたつかせて、なんとか移動しようとしている。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
おいおい! どうしたんだ?
玄関先には雀の巣は作られていなかったから、
巣から落下して怪我をしたのではない。
……ということは、飛んできて
着地にでも失敗して足をくじいたのだろうか?
華奢な足をビッコシャッコさせて、休み休み移動している。
止まると、体が小刻みに震えているのがわかる。
片足が延びたままになって見える。
複雑に折れているようには見えない。
(折れていたとしても、私には“雀の骨接ぎ”などできないが……。)
猫がいかに我が家の周囲を巡回しているか、
猫がいかに食欲旺盛か、
改めて感じていた私は、
いかん! いかんぞ! このままでは猫に食われてしまう!(((( ;°Д°))))
と、俄然子雀救出に燃えた。
と言っても、その子雀を掬い上げただけだが。(;´Д`)ノ
飛べない子雀は逃げることもできない。
手を伸ばすと簡単に捕まえられた。
ひょいと掴んで、私の手の平に乗せると、
温かい体がぶるぶる震えている。
心臓がドックドックしているようだ。
おお、よしよし。なに、お前を食べるわけじゃないんだよ。
(雀が不味いことを私は既に知っていた。)
足が治るまで、家においで。
ってことで、
私はそのまま家の中に戻り、
もう使われていない古い鳥篭を納戸から引っ張り出してきて、
要らなくなった広告などを底に敷き、
水飲みの容器などに水を入れ、
ひさびさに鳥籠を調えて
そこに子雀を入れた。
子雀一匹に対して、巣も止まり木もブランコも入っていないその鳥篭は
随分ガランと大きく見えた。
鳥篭の底の紙の上に、ぺたんと子雀はうずくまっている。
時折、よっちよっちと移動してみるが、
足が痛いのだろう。すぐにうずくまって静かになる。
ここはどこなの? と不安げな顔をして小首を傾げる。
なんてかわいらしい!
と見守っていると、
30分もしないうちに、
あらららら! なんじゃ、これは?
ぷるぷる震えて、か細い足をひこひこさせて、
つぶらな瞳をくるくるさせて、
なんとその子雀ちゃんは
直径3~4cmはありそうなドデカ糞をどべひゃっと放った!Σ(・ω・ノ)ノ!
おおお!こんな小さなうちから、こんなドデカ糞を放つのか!!
知らなかった!!!
因みに、文鳥の糞はクリーム色で細く、1回の量がごく少ない。
放っておけばすぐ乾き、乾いたらすぐ取れる。(ちょいと染みは残るが……。)
かわいいものだ。
だから、文鳥の糞は、顔の上に垂れられても、髪の毛の中に垂れられても、どこに垂れられても、
「鳥にはトイレが仕付けられない」から仕方ないね♡ と、別に気にならなかった。(≡^∇^≡)
その文鳥と体の大きさはたいして変わらないのに、
子雀の糞のなんと凄まじいこと!∑(-x-;)
なんたる糞の違い!((((((ノ゚⊿゚)ノ
子雀の糞は、色もねっとりした茶黒と白が混じって、どちらかというと鳩の糞に近い!?
高さもあって、一つの糞が小山のようでさえある。( ̄□ ̄;)!!
子雀の糞の形状には好感がもてなかったが、
しかし、その量には感動した!
生まれたばかりの姪っ子に初めて逢ったときの感動が蘇った。
まだ湯気が立っていそうな生まれたての姪っ子が
おくるみに包まれて、私の目の前に現れたときのこと。
眠っているのか、目がまだ開いていないだけなのか、
私の感嘆など知らぬ存ぜぬと目を閉じていた。
柔らかげな肌の上に、メンソウ筆でひょいひょいと描いたような
その目と口が、ちょこんと隆起した鼻の周りについていて、
すべてが桜色のオーラを放っているような
ほやほやした小さな命の塊。
ほぁぁぁ。なんて小さい!なんてかわいい!
と見つめていた矢先、
バッフォォホォウウウッ!!
ほら貝の一鳴りのような底力のある音が鳴り響いた。Σ(=°ω°=;ノ)ノ
赤ちゃん姪っ子の……屁だった。( ̄□ ̄;)
な、な、な、なんと!
こんなに小さな体から、あんな大きなオナラが出るのか!?Σ(~∀~||;)
大人顔負けである!
姪は自分の大きなオナラの音に驚くでもなく、
心なしか気持ちよさそうに、
細い線のような目をさらに細めて、むにゃもにゃ少し動いただけだった。
腸にガスが溜まっていたのか……。(^_^;)
あの小さな柔らかい体の中で
確固とした蠕動(ぜんどう)運動が行われているのだね!
あんなにかわいらしい桜色の肌で
あんなに小さな鼻の穴から
必死に呼吸してみえるけれど、
か弱げな存在の
なんという見事な放屁!o(〃^▽^〃)o
ああ、生きてる! 命はここに脈々と、小さな鼓動を打ちながら、
堂々たる屁を放って、生きている!!!!
感動だっ!!
そう。
あのときの私を襲った激しい感動と同じ感動を、
私はふるふると震えてうずくまっている子雀のドデカ糞に感じたのであった。
家にいた母は、
あらあら、雀なんて、育てられないわよ!
と顔をしかめたが、
とにかく傷が癒えるまで、家で飼ってやろう。
ということになった。
文鳥の赤ちゃんなら、粟をお湯でふやかして食べさせて育てたことがある。
雀の餌は何かな? と母に聞くと、
う~ん。虫じゃないの? 生きてる虫。
どへ~~! (((゜д゜;)))
うううっ! でも、そういわれれば、そうだよね。
人間に飼われていない鳥たちは、普通、虫を捕まえて食べているんだよね!
しかし、私の手から子雀に生きた虫を与える?
ううう。虫は苦手なのだ……。((>д<))
小鳥図鑑を調べてみる。
やっぱり、どうやら虫がいいらしい。(=◇=;)
しかも、生きた虫。……。o(TωT )
ピンセットで生きた虫を挟んで小鳥の嘴に運んでいる写真があった。
ううう。ピンセットで生きた虫を掴むのか?
……。想像しただけで、生きた虫の生々しい柔らかさが、ピンセットを通して私の指に伝わってくるようだ。
ううう。
しかし……。
餌を食べさせなければ、子雀は死んでしまう。
し、し、仕方ない!
虫を買ってこよう!!
なにさ、虫くらい!!
意を決して、
日当たりのよい窓辺に鳥篭を置き、
私は再び家を後にしたのであった。
ペットショップをめざして。
生きた虫が売っていることを期待して。
できれば、虫以外のいい餌が見つかることを期待して。!(´Д`;)
(あ、ペットショップへ行く前に、大学へも一応行った。)
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雀の思い出 no.2 雀の家族愛②
さて、そんな風にべひゃっとした雀の死骸を目の当たりにするものだから、
生きてるものならば、なんとか救わねば! と思うようになる。
あれは、私がまだ大学生だったある日。
学校に行こうと玄関を出ると、玄関ポーチの隅に蠢いている子雀発見!
焦げ茶色の羽、ほかほかの白い胸毛、キュートなほっぺ。
体長は尻尾まで入れても10cmあるかないかの
紛れもない子雀だ。
それが、ポーチの縁に沿って、よっちよっち、ビッコを引きながら
羽をばたつかせて、なんとか移動しようとしている。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
おいおい! どうしたんだ?
玄関先には雀の巣は作られていなかったから、
巣から落下して怪我をしたのではない。
……ということは、飛んできて
着地にでも失敗して足をくじいたのだろうか?
華奢な足をビッコシャッコさせて、休み休み移動している。
止まると、体が小刻みに震えているのがわかる。
片足が延びたままになって見える。
複雑に折れているようには見えない。
(折れていたとしても、私には“雀の骨接ぎ”などできないが……。)
猫がいかに我が家の周囲を巡回しているか、
猫がいかに食欲旺盛か、
改めて感じていた私は、
いかん! いかんぞ! このままでは猫に食われてしまう!(((( ;°Д°))))
と、俄然子雀救出に燃えた。
と言っても、その子雀を掬い上げただけだが。(;´Д`)ノ
飛べない子雀は逃げることもできない。
手を伸ばすと簡単に捕まえられた。
ひょいと掴んで、私の手の平に乗せると、
温かい体がぶるぶる震えている。
心臓がドックドックしているようだ。
おお、よしよし。なに、お前を食べるわけじゃないんだよ。
(雀が不味いことを私は既に知っていた。)
足が治るまで、家においで。
ってことで、
私はそのまま家の中に戻り、
もう使われていない古い鳥篭を納戸から引っ張り出してきて、
要らなくなった広告などを底に敷き、
水飲みの容器などに水を入れ、
ひさびさに鳥籠を調えて
そこに子雀を入れた。
子雀一匹に対して、巣も止まり木もブランコも入っていないその鳥篭は
随分ガランと大きく見えた。
鳥篭の底の紙の上に、ぺたんと子雀はうずくまっている。
時折、よっちよっちと移動してみるが、
足が痛いのだろう。すぐにうずくまって静かになる。
ここはどこなの? と不安げな顔をして小首を傾げる。
なんてかわいらしい!
と見守っていると、
30分もしないうちに、
あらららら! なんじゃ、これは?
ぷるぷる震えて、か細い足をひこひこさせて、
つぶらな瞳をくるくるさせて、
なんとその子雀ちゃんは
直径3~4cmはありそうなドデカ糞をどべひゃっと放った!Σ(・ω・ノ)ノ!
おおお!こんな小さなうちから、こんなドデカ糞を放つのか!!
知らなかった!!!
因みに、文鳥の糞はクリーム色で細く、1回の量がごく少ない。
放っておけばすぐ乾き、乾いたらすぐ取れる。(ちょいと染みは残るが……。)
かわいいものだ。
だから、文鳥の糞は、顔の上に垂れられても、髪の毛の中に垂れられても、どこに垂れられても、
「鳥にはトイレが仕付けられない」から仕方ないね♡ と、別に気にならなかった。(≡^∇^≡)
その文鳥と体の大きさはたいして変わらないのに、
子雀の糞のなんと凄まじいこと!∑(-x-;)
なんたる糞の違い!((((((ノ゚⊿゚)ノ
子雀の糞は、色もねっとりした茶黒と白が混じって、どちらかというと鳩の糞に近い!?
高さもあって、一つの糞が小山のようでさえある。( ̄□ ̄;)!!
子雀の糞の形状には好感がもてなかったが、
しかし、その量には感動した!
生まれたばかりの姪っ子に初めて逢ったときの感動が蘇った。
まだ湯気が立っていそうな生まれたての姪っ子が
おくるみに包まれて、私の目の前に現れたときのこと。
眠っているのか、目がまだ開いていないだけなのか、
私の感嘆など知らぬ存ぜぬと目を閉じていた。
柔らかげな肌の上に、メンソウ筆でひょいひょいと描いたような
その目と口が、ちょこんと隆起した鼻の周りについていて、
すべてが桜色のオーラを放っているような
ほやほやした小さな命の塊。
ほぁぁぁ。なんて小さい!なんてかわいい!
と見つめていた矢先、
バッフォォホォウウウッ!!
ほら貝の一鳴りのような底力のある音が鳴り響いた。Σ(=°ω°=;ノ)ノ
赤ちゃん姪っ子の……屁だった。( ̄□ ̄;)
な、な、な、なんと!
こんなに小さな体から、あんな大きなオナラが出るのか!?Σ(~∀~||;)
大人顔負けである!
姪は自分の大きなオナラの音に驚くでもなく、
心なしか気持ちよさそうに、
細い線のような目をさらに細めて、むにゃもにゃ少し動いただけだった。
腸にガスが溜まっていたのか……。(^_^;)
あの小さな柔らかい体の中で
確固とした蠕動(ぜんどう)運動が行われているのだね!
あんなにかわいらしい桜色の肌で
あんなに小さな鼻の穴から
必死に呼吸してみえるけれど、
か弱げな存在の
なんという見事な放屁!o(〃^▽^〃)o
ああ、生きてる! 命はここに脈々と、小さな鼓動を打ちながら、
堂々たる屁を放って、生きている!!!!
感動だっ!!
そう。
あのときの私を襲った激しい感動と同じ感動を、
私はふるふると震えてうずくまっている子雀のドデカ糞に感じたのであった。
家にいた母は、
あらあら、雀なんて、育てられないわよ!
と顔をしかめたが、
とにかく傷が癒えるまで、家で飼ってやろう。
ということになった。
文鳥の赤ちゃんなら、粟をお湯でふやかして食べさせて育てたことがある。
雀の餌は何かな? と母に聞くと、
う~ん。虫じゃないの? 生きてる虫。
どへ~~! (((゜д゜;)))
うううっ! でも、そういわれれば、そうだよね。
人間に飼われていない鳥たちは、普通、虫を捕まえて食べているんだよね!
しかし、私の手から子雀に生きた虫を与える?
ううう。虫は苦手なのだ……。((>д<))
小鳥図鑑を調べてみる。
やっぱり、どうやら虫がいいらしい。(=◇=;)
しかも、生きた虫。……。o(TωT )
ピンセットで生きた虫を挟んで小鳥の嘴に運んでいる写真があった。
ううう。ピンセットで生きた虫を掴むのか?
……。想像しただけで、生きた虫の生々しい柔らかさが、ピンセットを通して私の指に伝わってくるようだ。
ううう。
しかし……。
餌を食べさせなければ、子雀は死んでしまう。
し、し、仕方ない!
虫を買ってこよう!!
なにさ、虫くらい!!
意を決して、
日当たりのよい窓辺に鳥篭を置き、
私は再び家を後にしたのであった。
ペットショップをめざして。
生きた虫が売っていることを期待して。
できれば、虫以外のいい餌が見つかることを期待して。!(´Д`;)
(あ、ペットショップへ行く前に、大学へも一応行った。)
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