北陸は湿度が高いため、基本的に粉雪はあまり降りません。
サラサラな雪ではなく、空中でくっついてぼた雪となって降ってきます。
幼い時はそれが雪の結晶だと勘違いしていました。
はな垂れ小僧の時は雪が積もるとゆうだけで何だかワクワクしていた様な気がします。
中庭の雪の積もった木の下に立って幹を強く蹴ると、上から大量の雪が頭の上に落ちて来て、それが何故か楽しくてよく一人でやっていました。
そのまま家に上がって廊下をべちょべちょにしてよく怒られました。
小学生の頃は雪の上に立ちションをして、黄色の小便が出た時はレモンのかき氷が出来たってやってました。
本物のレモンのかき氷よりは、酸味は薄くて苦味の強い味でした。
後はでっかいつららをアイスみたいに舐めるのが好きでした。
汚ないからやめなさいとよく言われたけど、僕は世界で一番綺麗な食べ物だと思っていました。
僕の中学は少し急な坂の上にあったのですが、昼に一度溶けた雪が部活の終わる頃にはまた凍っていて、よくツルッツルになっていました。
そこに走って勢いつけて滑りに行って、よく転んでました。車道ですし、結構危険な事だったかもしれません。
部活も引退して、時間を持て余していた頃は罰ゲームでパンツ一枚で雪に突っ込むとか、雪を沢山積んで二階から飛び降りたりしてました。
雪合戦も沢山しました。
いつもビチョビチョでした。
休み時間に雪だるまを作って教室に運んで、欠席の人の椅子に置いておき、授業が始まった時に先生に『それは何だ。』と聞かれ、『転校生です。』と答えましたが、授業が終わる頃には転校生は溶けて居なくなっていました。悲しい事です。
きっとまた違うどこかへ冬を届けに行ったのですね。
高校で僕はサッカー部だったのですが、冬の恒例行事として、雪上サッカーとゆうものがありました。
雪が積もったグラウンドでサッカーをするだけです。お遊びです。
僕が2年の時は、まだあまり深く積もってない時に開催され、走ったりしてどんどん雪が無くなっていっているのに、調子に乗った先輩がスライディングをしたら雪がほぼ無い所で、全身泥だらけになっていたのには笑いました。
そういった事もたまにしていたので、サッカー部は野球部の顧問にはよくバカにされていました。
高校に入ると輪島でも山の方の友達もでき、冬に遊びに行ったら普通に二階から出入りしていて驚きました。
一階に下りて窓から見える物は白い雪だけでした。
僕の家は輪島でも都会の方で海の近くなので、そこまでは積もりません。山の方の田舎の人達は大変だなと思いました。
雪の季節は彼女との距離も自然と近くなっちゃうものでした。
並んで歩く時も、座って話す時も。
寒くて赤くなった彼女の鼻をつまむのが好きでした。
外気との温度差でくもったガラスを少しなでると、今も綿の様なぼた雪が、風に吹かれては着地点も定まらずに空中を弾んでいます。
そんなぼた雪一つ一つが、冬の思い出を運んで来てくれる故郷への帰りのバス。ステキダニ
