この連休中、大変珍しい着物を見た。
70才は過ぎていると見られるご婦人。式を挙げる当人のおばあ様であろう。
やや離れて見て、グリーンっぽい色の着物。
近くにいらっしゃった時、え!?
紬に見える。間近まで接近。
どうみても紬だ。多分、牛首紬。牛首紬でなかったら何だろう?それ以外、思いつかない。
しかも、留袖に仕立てている。柄は、平安時代の貴族の屋敷と庭のような・・・そして大勢の貴族の姿。平安絵巻のような・・・。
結婚式に紬っていうのも、基本は、NG。
でも以前、紬に大名の姫の輿入れの行列が描かれてる訪問着を見た事がある。
超大金持ちそうなお家の おばあ様が着ていた。
それと、非常に近い雰囲気だった。繊細で細やかに人を描いている。しかも、大勢。
筆タッチが、以前見た大名行列と同じ作家の作品かな?と想像したくなる。
仕事中は、スマホを触れず 、
仕事終わって、ホテル内のどこかにいらっしゃらないか、キョロキョロ探したが、見つからず。
五つ紋で作っていた。
あまりに豪華な絵柄の留袖で、声をかけにくい。というか・・・
真剣に絵柄を見ていて、私の前をそのまま通り過ぎていくのを見入ってしまったのである。
もうお亡くなりになったけど、女優の杉村春子さんにそっくりだった。
なんたる不覚。
絶賛して、着物の情報を仕入れるのを完全に忘れた。
その高齢のご婦人と一緒にいた50代くらいのご婦人も、豪華な洋装というか・・・
凄~く美人でスタイル良く、美人な上にメイキャップも上手。
ん~この方、どっかで見たような?会ったような?会ってないような・・・・
女優さん?元モデル?
誰だっけ・・・
白雪姫の継母だ! そっくり。
何だか・・・魔法使いそうなオーラ・・・
これは、私の勝手な想像です
息を飲むような豪華な着物(博物館行き、芸術品と言っていい着物)が数年に1度実際に見る事ができるので、この仕事、なかなかやめられません。