4月に日本へ行きます。ショパン歌曲コンサートのほかに、限定のオフ会サロンコンサートも企画していただいています。その企画の方から、リクエストをいただきました。「千の風になってをうたって」と。この頃の日本の歌は、ぜんぜんわかりません。早速教えていただいたネットへ。
詩を読んだだけで、私はもう涙目です。
楽器演奏だけでは、歌詞の配置がわからないので、いろんな録音を聞けるサイトを発見しました。美しい女の子の声、英語版・・・3つしか聞いていませんが、結局ぐさりと来たのは、作曲された新井さんご自身によるものでした。
久しぶりに、日本語の歌を聞いて泣きました。
2005年のリサイタル準備中1ヶ月前に、高校で教えていた生徒の訃報が飛び込んできました。そういえば、ひさしぶりにメールをもらうなあ、と喜んであけたら、そこには信じられない内容が。もちろん、本人ではなく、家族の方が出してくださったものです・・・
歌えるのだろうか、というくらい、毎日泣きました。
プログラムには、彼女が好きそうなフレンチジャズが入っていました。練習するたびに涙が出ます。迷っていた曲を、追加することにしました。生と死をうたう、読めば読むほど、歌詞がわかってくればくるほど、つらくて歌えない。私は泣き虫なので、詩の内容に心をうたれると、そこでのどが詰まってしまうのです。でも、これは、プロとして、乗り越えなくてはなりません。ここで泣いてばかりいたら、彼女もあきれ返るでしょう・・・1小節歌っては、涙が出る、ピアノの手がとまる。よし2番まではなんとか続けた、あと少し、3番・・・と思うと、そこに出てきたひとことが声に出せず、また、のどが詰まる。
太陽のようだった彼女のことを思いながら、泣きながら練習しました。なんで死んじゃったの、と、何度も思いながらでした。
でも、日本で元気にしていたら、彼女はコンサートには確実に来られない。今なら、彼女は何処にだっているのだからコンサートを聞いてもらえるんだ、と思って当日を迎えました。
2007年には2回目のリサイタルのタイトルは映画「ネバーランド」からでした。こちらも、同じような背景が絡みます。
千の風も、ネバーランドも、きっと同じところにあるのでしょう。えらいリクエストをいただいてしまいました。しばらくは、涙目のままでしょうが、プロとして乗り越えたいと思います。