そこは以前、牟婁郡(むろぐん)という場所だったらしいです・・・
わたくしがまだ研2くらいでしょうか。飛行機の機内誌に、湯の峰温泉らしき場所の特集が組まれておりました。
「ここ・・・ぃぃ行きたい・・・
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その時わたくしにはこの牟婁郡という字を読むことが出来ず・・・。
何せ、PCも所持しておらず、i-modeもない時代でございます。
聞くしかない。
突然隣のビジネスマンらしきおじさんに私「あの、これなんて読むんですかね?!
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と聞いて見ます。
オ「え・・・・さぁ・・・」
私「ここ、行きたいんですけど、読めないんですよね
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オ(沈黙)
私「・・・」
そのやりとりが終わり40分ほど経ちました時、
オ「むろ・・・って読むんじゃないかなぁ。」
突然おじさんが呟きました。
私「え
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おじさんは、ずっと考えていてくれたのでしょうね・・・。
それに付け加え、
通路側の席でしたわたくしが、着陸の際
おじさんを通り越して夜景を必死に食い入るように見ているのに呆れてか、
オ「・・・代わってあげようか・・。」
私「え
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と何の遠慮もなく席を譲っていただき、夜景を堪能。
そして、降り際。
オ「というか、その雑誌持って帰って誰かに聞けばいいんじゃない・・・?」
私「
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というやりとりがございました。
その牟婁郡に、とうとう10何年越しに参ったのです。
あの時の、ぶっきらぼうだけれども、優しいおじさんに、感謝です。
若いと申しましても二十歳も過ぎた女の子。
子供のような振る舞いに付き合っていただきました。
ありがとうございます。
牟婁郡、行ってきましたよー
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その節は、お世話になりました!