今週は「せんそうしない」という絵本を図書館で借りてきました。
谷川俊太郎さんのシンプルだけど心に響く言葉と、
えがしらみちこさんの美しくて温かな水彩画が目に優しい絵本です。

ちょうちょと ちょうちょは せんそう しない、
きんぎょと きんぎょも せんそう しない
、、、、、
こどもと こどもも せんそうしない
けんかは するけど せんそう しない。

そんな当たり前のことが綴られています。


そして「せんそう するのは  おとなと おとな」と
あります。


息子はこの絵本を何度も「読んで」と言います。
どうしてせんそうするの?と。
絵本には「じぶんのくにを まもるため」とあります。

彼には去年の秋に広島に旅行に行ったときに
資料館で原爆のことを話したのですが、
時間が経って記憶が薄れてきたようです。

それで東京大空襲のことが描かれたアニメーションを少し見せました。

親兄弟と離れ離れになる疎開のことや、
いま住んでいる東京の町がみんな焼けてしまったこと、
たくさんの人が亡くなったこと、
アニメを見てどんなことが起きたのか、
彼なりに分かったと思います。


私も戦争は知らない世代だけれど、
中学の修学旅行でも広島に行き、
被爆された方から直にお話を聞くことができました。

でも息子たちの世代はもうそんなことは出来なくなります。
戦争というものがどんどん過去のものとなり、
人々の記憶から薄れていってしまう気がして、
私はそれがとても怖いです。

息子たちが大人になる頃、
どんな未来になるのか。
時々不安になります。

しっかり一人一人が考えて、
戦争しない国を守ってほしい、
平和な世界になってほしいと思います。