「地の果て」という意味の県があるとは、驚きました。

ブルターニュ地方の中でもまた西部の端の方にある、カンペールまで来ました。

 

カンペールは「地の果て県」の県庁所在地です。

 

ケルト文化が強くのこる地域でフランス人でも異国を感じるほど、

と観光のホームページで見ましたが、

わたしはもともと異国から来ているのであまりそれは感じませんでした。

 

ただブルトン語の表示が

すべての標識にフランス語と併記されているのは

あえて言えば異国情緒、という感じがしました。

フランス語とはまったく違うブルトン語。読めませんでした。

昔は学校でブルトン語を話しただけで「フランス語を話しなさい!」と

叱られたそうですが

最近はブルトン語を守ろうという流れに変わったそうです。

 

水辺環境がとてもステキな街でした。

 

 

赤い椅子が出ているカフェはその名も「Café du Finistère」(=地の果てのカフェ)。

 

メニュー表には、かなり昔にこのカフェで撮られたと思われる写真も。

歴史を大切にしているのかな、と感じました。

 

そして、カンペールは陶器が有名で、

「カンペール焼き」の工房にも行ってきました。

 

素朴な手描きの絵が魅力。プリント転写ではなく、かならず手描きなんだそうで

食器の裏には職人さんのサインもありました。

 

こちらの小さなお皿を購入しました。

ちょっとしたおつまみをいれたり、

料理に添える香辛料などをいれたらいいかな!と思いました。

 

カンペールのあと向かったのが、さらにさらに西、

フランスの最も西の地点にある「Pointe du Raz」(ラ岬)です。

(駐車場の雰囲気は箱根の大湧谷に似ていた※個人的感想です)

 

岬へ向かう前に地理を確認する模型を見ました。

一番細くなっているところの先端がラ岬です。

 

駐車場のあるあたりから、その岬まで一本道。

 

15分くらいでしたが、結構歩きます。

なんだか高山に来たような気持ちになる、背の低い植物が印象的でした。

 

岬が見えました!あれがラ岬。フランス最西端。

 

結構人が来ていました。こんなところまで来る人はそんなにいないんじゃないか…と思っていましたが!

とはいえ、ここまでくる前に巡った観光地ほどの人の多さではありません。

第一、人が多く来たら肩と肩がぶつかって

海へボッシャア〜〜ン!!!なんてこともあるかも…。

 

みなさん、感慨深そうに岬の先を見つめていました。

だって、ずーーーーーーっとこの先を行くとアメリカ大陸です。

頭の中で世界地図を思い出しながら自分のいまいる地点を思いました。

 

ダイナミックな岬観光でした!

 

 

このあと車で5時間かけ、ナントへ向かいました。

今回の旅行で行った最後の街です。

 

(おまけ)カンペールで泊まったホテルに謎を発見。

部屋の窓からみた、向い側の建物の壁です。

3階くらいの高さのところですが、

壁にいきなりドアがついている…んだけれども

これ、どうやって誰が使うのでしょう?

 

内側からこのドアで外に出たところで落ちるだけだし

外から入ろうにもドアまで階段があるわけではないし…

どうしてなのか、聞けばよかった!