4月から大阪・関西万博が始まる。

 

始まる前から非難轟々だ。

時代遅れ。

前売り券は売れておらず、大赤字必至。

各国のパビリオンも建設が遅れており、開催に間にあわないところも出てきている。

 

万博の話題が、国内で全く盛り上がっておらず、万博誘致を推進する中心となった日本維新の会および大阪府知事には、今から既に責任追及の声が上がっている。

 

もともとで言えば、大阪湾の埋め立て地にカジノを誘致するのと同時に、万博を開催し、インフラを整備した上で、万博開催後もカジノで大阪府はインバウンドの収入で半永久的に儲かる、という算段だった。

 

しかしコロナウィルスのせいで、いろんなものが停滞し、カジノの誘致が大幅に遅れる事で、万博だけを先に開催せざるを得なくなり、当初の構想から大きく外れた。

 

これらの「失敗」を責める声がしきりに大きくなっているのが今の状況だ。

 

ただ、私は思う。

万博には各国がパビリオンを出しており、また日本の有名企業も同じく出展しているわけなので、日本人は別として、それらを見に行こうと思う外国人観光客は少なからずいるだろう。

 

今日本の多くの観光地を支えているのは、外国人観光客であり、インバウンドである。

景気も悪く、物価高で余暇に使う費用の少ない日本人の代わりに、彼ら外国人たちが各地の観光名所に来ては、お金を落としていく。

 

国際的なイベントの開催は、その外国人観光客がまた日本に立ち寄ってくれる大きなチャンスなのだから、万博批判ばかりしてないで、「観光人誘致の大チャンス」と思って、これに乗っかってやろうという前向きな気持ちをもっと持つべきではないのか。

 

こういう風に大量にお金を使う事について、どうも批判的な人が多いのだけれど、大きな収入を得るために「投資」をする事は大事だ。

「失敗する事」ばかりを始めから問題にするのではなく、「どうしたらうまく行くのだろう」「どうすればメリットになるのだろう」と思わないと、大きな効果は得られない。

 

いざ外国人が万博に訪れたら、日帰りで来るわけはない。

泊まりで来て、ついでに大阪や京都に立ち寄ろうか、とか、足を伸ばして東京まで行こうか、とか、絶対にそういう風になるだろう。

そこで、たくさんのお金を落としてくれるのなら、関西で万博を開いた事はまんざら大失敗でもない。

というか、そうすべきだと思うけどね。

 

万博効果を日本人だけで完結させるのは、今の時代には無理がある。

でも、どうも日本人の中には、それを近視眼的に見て、「前売券が売れてない!大失敗だ!」「日本人の何割が万博を見たくないと言っている!それ見た事か!」と大騒ぎする人が少なからずいる。

 

昔の大阪万博のようなものはもう存在しないし、誰もそんな事を考えて誘致したわけではない。

これ、単なる国際的客寄せパンダ市であり、それでいいんだよ。