無事に駐車場へ辿り着き、娘の唇の色も徐々に回復。



ホッとひと安心。も、束の間。


さっきまで謝り倒していた元旦那の反撃がはじまった。


人目がなくなったからね。


やっと反撃できる環境になった訳だよね。



あーでもない、こーでもない、と、自分がしたことを正当化し、私が悪かったことに話を仕立て上げていく。


いつもなら引っかかってしまう私も、その時だけは引っかからなかった。



ねちねちとしつこい元旦那に言ってやった。



あたま、大丈夫?

精神的にどこか、やられちゃった??




いつもなら私が言われてるセリフ。



それから、ひとつひとつ丁寧に、何がどう悪かったのかを説明して、ぐうねも出ないようにしてみた。



そしたらね。



あのモラハラ男が、シュンってなったの。



目に涙いっぱい溜めて。




でもね。



私はもう騙されないよ。



もっともっともーっと、言ってやった。



で、


あなたが悪いのよ。

ね?わかる?



と。



「本当にごめんなさい。」



だって。



やったー!


初勝利!!



と思って浮かれたのもその時だけだった。



この一件以来、元旦那は私を、モラハラ妻と呼ぶようになった。